nanochiさんの映画レビュー・感想・評価

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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

喪失によって芽生える絆、つながり、同じ人をなくすこと、同じようになくすこと

アアルト(2020年製作の映画)

3.5

光が入り、影ができる、美しい、無駄なことはない。
あたたかさのあるモノが良かった。
とにかく綺麗でした。

リプリー(1999年製作の映画)

3.6

ちょっと背筋が凍る話。

リプリーがほんとハマり役で、なんっかこういう人が結局人生うまくいっちゃうのよね、と軽いため息をついてしまう。平々凡々な人間の気持ちはわからんでもない。

羨望は憎悪にひらりと
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

こういうの、本当にきつい。もうお願いだから、、と私まで願ってしまう。
不器用な人間は、側から見るとハラハラしてしまう。けれど、なぜか愚かでも鮮やかで、愛しい。

呪いみたいに付きまとう、母親の面影から
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

圧巻の演技。本当に素晴らしい俳優さんだと、宝だと心底思う。
まるでインスタレーションを見ているようだった。


「本当にトイレ清掃やってるの?」
そのひと言で、ああ彼は、なにか長く辿ってここまで巡って
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

実は、ゴジラ映画を生まれて初めて観た。
放射熱線?を出すことすら知りませんでした。ゴジラって、こーいう生き物なのね!と新鮮な気持ち。

ストーリーはよく出来ていて、-1.0ってタイトルも上手いなあと思
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.3

若き日のウィリーウォンカをシャラメが演じるということで!
ずっと見なきゃと思っていたリストから、やっと鑑賞。

想像していたものとはまるで違っていて、子供のときに見なくてよかったかもしれない、、笑。
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

こんな作品ほんとすごいな、、怪物なのはこの作品そのもの。圧巻すぎて慄く。

冒頭、安藤サクラさん演じる湊の母へがっつりと感情移入をさせておいて、そこからの小さな小さな裏切りを重ねて疑って、またこちらも
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

私の最も好きな映画のひとつ、SOMEWHEREインスパイア。

冒頭でSOMEWHEREを感じるエレメントが次々と現れるので、上映中、クレオの金色の髪がさらさらとゆれる姿がずっとチラついてしまい、帰っ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

リディア・ター。ハーバードを出て、エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞全てを受賞した作曲家であり、またベルリンフィルの指揮者として唯一無二の華であり・・と、割と長めの自伝的インタビューシーンか>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

3.6

偏屈なおじサンと、グイグイ系のネイバーが紡ぐあたたかい絆。ありがちすぎる設定でも、やっぱりトムハンクス素晴らしい!

日々手を抜かず、他人に厳しく自分に厳しいオットー。そんな彼が奥さんを亡くしたことで
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RRR(2022年製作の映画)

3.7

ずっとクライマックス!スリリングなジェットコースターに乗っているよう。最高に面白かった。退屈する心配なんてどこにもない。
ストーリーの異様は壮大さも、なんかヘンテコな超人身体能力も許せるのはやっぱりイ
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.5

私はだから、エディが苦手なのだよ・・異様なまでに憑依型なので、この役に恐怖を覚えたら、その俳優ごと怖くなっちゃう感じ。心細さと弱さからくる狂気ってほんとの怖さがある。I can’t 、、の後に続くのは>>続きを読む

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.3

HEROみたいに、個性的なレギュラー脇役たちが、がっちり固めてくれる安心感。
前作のトリックも思わせるシーンや、この人は怪しい、、とベタに推理しながらみるのも楽しい。
いろいろ点が繋がって納得感ある結
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.3

色々、おいおい・・と思いつつも、きっとフランスにとっては実に素朴な映画なのだろうな。あるあるを詰め込んだような、この国のさまざまの現実を淡々と見せる。
レアセドゥのなんでもないファッションが、パリの季
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.7

ザ 宮崎駿

理解しようとしてはいけない
辻褄を合わせようとしてはいけない
世の中のあらゆる出来事なんて、説明のつかないことばかりなんだ
君はそれでも生きていくんだろ

分かったことはこれだけで
人生
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

最初のシーンから、胸がいっぱいになってしまった。夢を持つ人から見た世界って、なんて美しいんだろう。結果的に、年末の公開になったの良かったんじゃないかな。

ウィリー・ウォンカが彩る世界が、現実にくたび
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

3.4

かなり前に観たもの。

サシャ、小さな女の子。
愛らしい瞳にいっぱい涙が溢れてしまうほどの思いを、そんな歳でしているなんて…もちろん家族が一生懸命傷つかないように守るけれど、あんな小さな頃から外と戦わ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.4

スリもここまで壮大になるのかー!と圧倒される。。カーチェイスはちょっとお腹いっぱい感あったかな。私がアクション好きじゃないからか笑、詰め込みすぎて長い印象もあるけれど、これぞ!ミッションインポッシブル>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

2.5

ずっと気になってはいたファンタスティックプラネット、何気ない気持ちで観てみた・・。冒頭ドラーグ族のビジュアルに怯むけれど、それ以上に予想外というか、発想外の展開にしかならないので、終始画面を追いかける>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.7

去年?夏休みの真っ只中に、マイエレメント吹替。

ウェイド、いい意味でほんとに玉森さんなの?って思ってしまうほどにしっかりピクサーキャラで、愛くるしくて、懐の大きな愛に包まれて生きてきたウェイドそのも
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

日本人の私には、この映画を分かるのは難しかったかな。。ノーランらしさもあって、構成は良かったけど。

いくらオッペンハイマーが良心の呵責に悩まされようとも、あなたは地獄なんて味わってないじゃない?と思
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.3

ずっと観たかった!
ここだけはいつも完璧な世界で、細部までぬかりなく美しい。安心する。
お菓子のボックス可愛かったなあ…あんな世界観のお菓子屋さんやりたい。

ストーリーの方はよく知らずに観たので、コ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.3

ゆるく観るのにおすすめ映画。

俳優さんが何度も同じ演技をするの、本当にすごい技だよなと思う。
同じことの繰り返しなのに、いちいち笑えるの不思議。

法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.6

コンパクトにまとまっていて、淡々と進行する。まるで裁判のよう。
行間を読ませる映画で、永瀬廉くんの演技が、だらだらといらぬエピソードを出さずとも、セイギの性格や人柄をよく伝えてくれたと思います。本業の
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、少し突拍子のない展開に少し困惑したけれど、どんどん苦しく、でも見届けたい気持ちに。
スワンのヘッドドレスを一果のあたまに載せて、「あげる 帰るわよ」といった瞬間、どわっと涙腺にきてしまった。
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.9

フランスのマルセイユが舞台なんて、きっと綺麗な景色が見られるんだろうとか淡い期待をしていた。確かに街は美しい・・窓枠はまるで額縁のように美しい緑と青い海と赤い屋根をとらえ、丘から吹く風が南仏への憧れを>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.2

レビューは記憶が新鮮なうちに…と思いながら、結局しばらく寝かせてしまった。待望のシャラメ×ルカ監督、さらにはシャラメのプロデューサーとしてのデビュー作。

なんとも言えない胸が重くなる気持ちと、光悦(
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.3

最後まで、面白さがわからず。。笑
主題が曖昧なので、途中から見るのがしんどくなってしまった。結局何も見出せずに終わってしまい、残る感情は、ヒッピーなブラピもセクシーだなあ。オワリ
加えて先の展開が容易
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屋根裏のアーネスト(2023年製作の映画)

3.2

stranger thingsのホッパーが出ているということで・・
ちょっと弱気なゴーストが意外とハマっていて、ティーンの彼との相性も悪くなかった。過去への未練のような悲しみを感じながらもちゃんと笑え
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.4

動画配信開始待ってたー!
新キャラも加わって、どんなどんでん返しが来るのかと冒頭からワクワク。
赤星さんが一層チャーミングに見え、そしてジェシーとスタアもちゃんと仲間でうるうる。

とにかく豪華な面々
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.5

ウィルスミスの癖ありダディっぷりが見事。ELLEでは毒親カテゴリで特集されていて笑・・・まあ確かに、姉妹に天賦の才と圧倒的な努力(これも才能かも)があったからこそ良かったものの、あれを賞賛できるかどう>>続きを読む

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー(2015年製作の映画)

3.0

ドラッグ持たせる嫁(しかも出産直前の妊婦)って一体なんなんだ・・と冒頭からオイオイという気持ち。そういう現実的なことを言っちゃダメだと思いつつ、どこかドン引きしてしまう。笑

長年友達でいることって、
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.7

キューバ危機という言葉は教科書で見たのみで、危機と言っても、ここまで一触即発の状態だったなんてなぜかこの映画を観るまで思いもしなかった。そんな私は、やっぱり平和ボケしているんだろう。。
緊迫感と緊張感
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.6

このシリーズ、罪なくて好き(クライムミステリーなのだけど、、)。
どうしてもとぼけたダニエルクレイグがツボ。

いかにも軽々しい成金と、その周りに群がるみなさんの薄っぺらさが醸し出す茶番感。そのうえに
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