余韻がたまらない。フランス映画らしい情緒と大人の味わいに酔った。甘い人肌の匂いがする。マチュー・アマルリックが監督、主演したロードムービー。実際のニュー・バーレスクのダンサーたちが出演し、生きるパワー>>続きを読む
サイレントの名作と言われているエリッヒ・フォン・シュトロハイムが監督した悲劇。今まで知っている中で最も壮絶なファム・ファタールでした。あり得そうなリアルな描写と展開。愛らしい少女トリナに魅せられた歯科>>続きを読む
短編のドキュメンタリー。ロシアの僻地の過疎地に住む人びとの幸福論。ロシア流の村おこしPR動画にみえた。
渓谷の奥に村があるため道路がなく、トロッコみたいな通称マトリックス号が人里とつなぐ。電話も携帯>>続きを読む
長いこといちばん好きだったパトリック・ジュースキントの原作、ラストの変態性が映画でもちゃんと再現されていて満足。ネタバレしないように書きますが、同じシーンがアンゲロプロスの「アレクサンダー大王」でもあ>>続きを読む
ビクトル・エリセ監督が31年ぶりに撮ったミステリーと知り、初日に劇場で鑑賞。三時間近くの長尺なのに、熟した世界観は心地よく、最後まで一人の俳優の再生を願う揺るぎない気持ちと力強い一本の筋に惹き付けられ>>続きを読む
笑顔と声が愛らしいムスリムの移民の女性が主人公。ビルの清掃の仕事帰りに終電で寝過ごし終点まで来てしまう。深夜に歩いて帰宅するまでのいくつかの温かい出会いが描かれている。
移民の街ブリュッセルで気づか>>続きを読む
初バス・ドゥヴォス監督。心地よくてちょっとうとうと。
中国系の移民二世か三世と、東欧出身らしき移民の出会い。国に帰るつもりの男が出会ってしまった。恋に落ちたのかな。肝心なところを映さないんだけど、恋の>>続きを読む
障がいある弟と双子の兄の短編ドキュメンタリー。思春期を迎え、仲良し兄弟の関係が微妙に変わっていく。その変化を視線と沈黙でうまく切り取っている短編。どちらの気持ちもわかって切なかった。
いつも一緒の弟>>続きを読む
トルコはいまだアルメニア人へのジェノサイドを認めていない。この作品は、トルコ移民の監督が作ったことに意義がある。トルコによって家族離散したアルメニア人の男が家族を探しに、砂漠、ジャングル等々、9年かけ>>続きを読む
「トップガン」で印象に残ったアイスマン。その後、「ヒート」で再会したヴァル・キルマー。他に作品を観たわけでもないのに、気になる存在だった。ドキュメンタリーが作られていたので、軽い気持ちで観たら、アイス>>続きを読む
シェイクスピアの喜劇「十二夜」を映画化。うーん、これは舞台演劇として観た方が良さそう。少しずつおもしろさが増していったけれど、前半はわけがわからなかったし、ラスト近くでマイクが映っていたり、カメラワー>>続きを読む
是枝監督の長編デビュー作。江角マキコ主演と主題の喪失と再生の前情報だけで鑑賞。重苦しく、前半で二度ばかり止めました。一回目は夫の死、二回目は舞台が奥能登だとわかったとき。躊躇しましたが、観てよかったと>>続きを読む
時間が合わなくてimaxではなかったけど、劇場で観てきました。楽しかった~♪
途中、トムトムクラブに変わったりも嬉しいサプライズ。
帰宅して「アメリカン・ユートピア」をリピして余韻を楽しみました。>>続きを読む
左幸子が監督。北海道追分で国鉄の保線を担う市蔵(井川比佐志)とその家族の30年にわたる物語。ドキュメンタリーを挟み、労働の尊さを描いている。かなり地味なので観る人を選ぶとは思うが、働くことの根本に立ち>>続きを読む
iphoneが登場する前の1994年、シリコンバレーにスマホを作ったVBがあった。壮大なビジョンを掲げ、天才たち(ジョブス不在)が寝る暇を惜しんで作ったが、時代が追いつかず、失敗に終わった。その一部始>>続きを読む
初バリー・コーガン。つかみはよかったんだけど、長く感じて途中で飽きてしまった。キモさはわかったが、<キモさにメリハリがなくて慣れちゃう>wのが難。悲喜劇なんだが、似たような「テオレマ」は振り切っていて>>続きを読む
劇場で見逃した特集。既に配信されていた、うれしい! ジャック・タチのスタッフだったピエール・エテックス監督。道化師のもの悲しさや小さな笑いが詰まっている。幸せな余韻に包まれ、夢のような世界だった。>>続きを読む
さすが、オーソン・ウェルズ。ノワールのおもしろさが凝縮されていた。最後の最後までからくりがわからない。これより15分長い完全修復版が編集されているが、そちらを観たかった。というのは、テンポが速いのはよ>>続きを読む
火星有人探査のレア物と言っていい、<宇宙飛行士によるアクション映画>。サバイバル+サスペンス。しかもSFではなかった。同じ火星宇宙船の遭難でも「オデッセイ」とは天と地の違い(←ネタバレ?)。奇想天外な>>続きを読む
デヴィッド・リーン監督のコメディ、すごくおもしろい!脚本がうまい。隠れた傑作で、シニカルでブラックなイギリスの笑いがありながら、ファミリードラマとして、すごくよく出来ている。
「寺内貫太郎一家」を思>>続きを読む
とてもよかった。ファンタジーのようでいて、現実的、実践的な哲学で。児童文学が原作だけど、いくつもの別れや辛い経験をしてきた人には刺さると思う。
人生史上最大の苦しみを負った少年が生み出した破壊的な(>>続きを読む
黄色いロールスロイスのオーナーにまつわる恋愛三話のオムニバス。キャストが豪華です。
断トツに3番目のバーグマンのがよかった。たくましい役が似合うわー。「ストロンボリ」観てから、バーグマンの背景に噴火>>続きを読む
原作は大ファンのくらもちふさこ。あのほっこりさが再現されているか心配したけれど、よくぞここまで長編のエッセンスを抽出できたものだ。さらに、原作ではわからなかった村の風や草木の匂いが映像から伝わってきた>>続きを読む
連投すみません。
これは楽しかった、フランス版チャンバラ。<剣戟映画>というジャンルだそう。ジェラール・フィリップのアイドル感が炸裂している。フィリップにファンファンというあだ名がついた由来の映画。>>続きを読む
大人の恋だと思っていたら、犯人を追い詰めるサスペンスに変わり…二転三転し、どこに着地するのかわからず、目が離せなかった。クールでハードなノワールでありながら、若い愛人の存在を認める妻も含めて、愛に迷う>>続きを読む
チャールズ・ディケンズ原作、デヴィッド・リーンの「オリヴァ・ツイスト」。孤児で盗賊の一味のオリバーに次々起こる災難と、手を差し伸べる富裕層。ドラマチックな展開でおもしろかった。社会階層それぞれを極端に>>続きを読む
イタリア語ではロッコと呼ばれるロッキー。泣いた。ファイナルとか言わないで。人間関係を大切にするイタリア系らしいファミリーの愛の物語であり、スタローンの人生であり、身体張っての作品づくりに感動しかない。>>続きを読む
中2のロッキージュニアはまさに中2男子だった。これは、父と息子の物語。やっぱりロッキーは愛の物語。自分の間違いを認める、いいお父さん。
ミッキー(コーチ兼マネージャー)が…
ポーリー(妻エイドリアン>>続きを読む
ロッキーの新たな相手は、ソ連のドラゴ。金髪ブラシのような髪型が時代を感じる。名前も全然ロシアっぽくなく人工的で、サイボーグみあり、人間味溢れるロッキーのヒール役としては申し分ない。
トレーニングの仕>>続きを読む
エンタメ色たっぷり。
贅沢なキャスト!ハルク・ホーガン登場。ロッキーの相手はミスターT。プロレスラー投入して、破壊力増してます。
とはいえ、ロッキーは愛の物語です。
エイドリアンが強くなったー、あ>>続きを読む
ロッキーのキャラクターが好き。ハングリーに見えない、おっとり加減がスポ根やボクシングにはない主人公。闘志も見せない。家族のために闘う。
これもまたスタローンの人生を表しているのかな。
子どもたちと>>続きを読む
昨年末の私のTLがロッキー尽くしだったので、お正月映画として観ました。
えー、こんなにロッキーって不器用で優しい愛すべき人だったんだ。テーマソングと精肉店のシーンしか覚えていなかった。しかも重要な恋愛>>続きを読む
㊗新年明けましておめでとうございます🐲
今年も素敵な映画に出会い、皆さまと一緒に楽しめますように。
年明けは、これまた大好きな「オペラ座の怪人」のミュージカル25周年のロンドン特別公演から。豪華絢爛>>続きを読む
年納めは<民衆の歌>を聴きたくて2012年版の「レミゼラブル」で締めました。2024年に向けて気持ちが上がりました。自由のために闘ったフランス革命の後は、パンのための闘い。今回で3回目の鑑賞です。どれ>>続きを読む
原作の『小公女』とまさかと思うほど違ったけれど、同じくハッピーエンドなので、まあいいかな。アルフォンソ・キュアロン監督の初期の作品で、舞台の寄宿舎はイギリスからアメリカに変わっていて、セーラは活発で負>>続きを読む
フランスの国民的絵本の実写版。原作未読ですが、オープニングが飛び出す絵本になっていて、とってもおしゃれで、そこからワクワクしました。
本編はちょっとマンガチックで、どなたかが書いていらしたけれど、ニ>>続きを読む