しょーたさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.0

数多の人、生き方があり、
その集合体が街、民族であり、
そこに折り重なった時間を貫き通り抜ける時、ロードムービーにならざるをえないのだと当たり前のことを思った。

本物のロードムービーを見た気がする。
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.3

次作へのわくわくが止まらない
次から次へ出てくる大物たちに
止まることのない展開は
漫画を読んでる時のあの感覚
でもこれは日本を代表する実写映画
ドラマVIVANTしかり
面白いへの惜しみない挑戦は
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神回(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

くっそわかるなあ
作品性とか設定めっちゃ好き
だれもが自分の5分間にあの頃好きだった人を閉じ込めているものだ
その瞬間は無限大だし、たしかにタイムループ
初恋だからとかそんなんじゃなくて
あの頃好きだ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

宮崎駿の悲しみと問いかけ─『君たちはどう生きるか』|下西+風澄|note(ノート)
https://note.com/kazeto/n/nca1be7cd479c

逃げきれた夢(2023年製作の映画)

4.1

これは…という作品に出会えた
直前まで足を運ぶか迷ったが
本当に良かった

ここまで音楽がなく、私たちの世界の音がする映画ははじめて。
無音なのに、こんなに緊迫感が画面にあるのは、きっと主人公という人
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.5

伸びやかな映画
今日でも明日でもない多摩の風景から見た色鮮やかな屋根達は、星婆のごとく、「大丈夫、焦らなくても前に進んでいる」と答えてくれる。

見終わった後、まるで合唱祭の唄のような、これまでを抱き
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.6

必要な時に必要な映画に会うなあ
やっぱりいいな映画は👮🥁


公務員は国が一つしかない以上、転職すればいいじゃんは通じず、自分の理想と現実が異動一つで乖離し、崩壊していく。

特に男、男だ。一つ心に芯
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

長く、遠くを見つめる
あらゆる時代に当てはまる
普遍的な一筋の光を示していた
脚色賞お見事

新作-42 旧作-32

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

多様な価値観が急速に揺らいでいる現代、同時代的に見るのに最高の一作。
有害な男性性とは、実は権力性ではなかったかと目を醒めさせられる一作。彼女がとる言動は男性のそれなのに、彼女がやるだけで違うようにも
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.2

彼女じゃなければいけなかった
彼女だから見に行ったし、
歌声が素晴らしくて、
彼女が可愛くて、可愛くてたまらない

彼女は演技経験が浅いと聞いた
そのぎこちない演技が
逆に自然で、身近に感じられ、
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渇水(2023年製作の映画)

3.6

私たちは渇いている。

国の将来が嘆かれては久しく、戦争のニュースも聞き慣れた。コロナで絶望にも慣れ、みんな病みかけてるし、電気代も上がっている

目を逸らすようにコンテンツには溢れ、動画の時間は短く
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怪物(2023年製作の映画)

4.6

素晴らしいラストシーン。
今まで見た映画で1番の最期かもしれない

途方もないものが描かれていたように思う

大雨の濁流
この世の不条理を一切洗い流し
上澄だけを掬い取ったような

美しい瞬間

誰が
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.1

心に迫るものがあった
真に迫ったのは会場からの嗚咽

見るべきは安全地帯にいる
検事・長澤まさみの方
安全地帯にいる我々の方


『ある男』に似ている
対象を見つめる人物の背中にこそ、
我々が見るべき
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.8

どうしてこうなった?
世界は。

彼女らの口から出た乾燥機への嫉妬や、
部屋の広さへの僻みは、
あまりにも『ソフト』な人種差別を感じさせ、そんな疑問をも感じさせた。

「逆差別」でいうなら、日本に暮ら
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.2

激しい雨の夜、車をとばす彼に
矢継ぎ早にかかる電話が
状況の逼迫をつげる。
母は死に目、酒も入っている
視界は良くない、どうやら賄賂がばれたらしい。
そんな時に人を轢かなくったって…
いやぁ…いいねえ
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.3

大丈夫?という問いに
大丈夫と答えた時、
大丈夫と答えさせてしまった時、
大丈夫じゃなくなる私たちに、
この映画は1つの手土産を持たせてくれる

それは「私たち、ぜんぜん大丈夫じゃない」というセリフ。
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希望と絶望 その涙を誰も知らない(2022年製作の映画)

3.6

コロナが5類に移行した時に見た
日向坂のコロナ禍の葛藤

コロナ禍の自分を見られたい人なんて
誰もいないんじゃないだろうか
この3年間が自分の人生だったか?
と聞かれても、きっと答えられない。


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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

4D3D必須案件
はじめて子どもがいたら
連れてきたいなという気持ちになった
きっと喜ぶはず
要素てんこ盛り
世界一有名な配管工が日本のコンテンツである事が誇らしい
カラフルで爽やかな一本


新作-
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.6

世界なんて終わればいい
そんな風に思うに人に見てほしい
おれもそう思ってた