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エディ・レッドメインのミクロなレベルの繊細さで動き出す物語。それを捉える被写界深度の非常に浅いレンズがよく合っていた。
妻が序盤で別離せず、むしろリリーになることを肯定し、楽しみ、更には彼女の絵を描>>続きを読む
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緑豊かな山々。粗大ゴミが散乱するキャンプ地。そんな景色の中を行く二人の男。その間には、埋められない溝が広がっている…。
ケリー・ライカート監督の作品は初鑑賞。
非常に浅い被写界深度、焦点の定まらない>>続きを読む
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途轍もなく不思議な映画。『蛇の道』の続編だと思わないで観た方が良さそうだった。
映画における出来事の省略の限界、シーンの無感情さの限界に挑みながらも、案外『消えない傷痕』よりもエモーショナルな言葉を>>続きを読む
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過去の痛みと、老いから来る恐怖が絡まった夢に、追い立てられる老紳士。「ここに残ればよかった」とこぼれ出る本音。後悔だらけ、不安だらけの人生だが、少年の頃の思い出によって、日々を乗り切っていく。
多く>>続きを読む
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"この世ならざるもの"の描き方が非常に技巧的。カッと照らす光と影のコントラスト+俳優のおどろおどろしく憎悪溢れる演技に、裸にされた弱々しい姿の主人公で恐怖が増大。
湖畔での妙に明るい光に包まれたシーン>>続きを読む
「ジュラシック」シリーズの定番の演出・設定を完璧に踏まえつつ、新しい要素(海竜や技術etc.)を大胆に加え、「恐竜も思考する」という前作の設定もさらに踏み込んで描いた、新シリーズの幕開けに相応しい映画>>続きを読む
アキ・カウリスマキ監督作品初鑑賞。
主人公、一見クールなキャラクターだが、かなり純粋な人物。
最初に女性と出会うシーンの演技が特に印象的。主人公は瞬きも身動きもせず、女性を凝視し続ける。そして、女>>続きを読む
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面白い映画を観た…‼︎
異なる映画を組み合わせたような温度差なのに、食い合わせが全く悪くない。
監督らしくないシーンが上手い具合に物語に効いている。夜・朝・夜・朝で変わる感情の温度差が、ストーリーに>>続きを読む
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ヴィム・ヴェンダース監督作品初鑑賞。
慈愛に満ちた目元をした主演俳優は、「天使」という役によく合っていた。
天使から人間になる際の、白黒からカラーへの変化だけでなく、上下左右に動く浮遊感あるカメラ>>続きを読む
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本作は見方が非常に難しかった。
明快な結末のないミステリーを見せたかった、というより、本作は1つのジャンルに囚われず、カメラや物語の中で描きたい表象を描きたい、そういった印象を受けた。
幻想的な光>>続きを読む
前作『クラユカバ』よりも圧倒的に画が見易い。カット割りの丁寧さに、カットごとの情報量の削減がなされていた。その分前作よりも、世界観は少しあっさりとした印象もあった。
一風変わったヒロインのカガリを中>>続きを読む
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膨大な画面の情報量と、空間を飛び回るようなカット割りで、脳が飽和状態になってしまったが、造り込まれた大正ロマンな世界観、妖しく煤けた空気感は凄く良かった。派手な銃撃戦のシーンもあり、拳銃の構え方やウィ>>続きを読む
濱口監督の作品は鑑賞3本目。
接触が許されないダンス、それを練習する青年たち。彼らと彼らを取り巻く人々の関係を中心に、他者に触れるという行為について感じ、考える作品だと思った。
物語は淡白で、その分>>続きを読む
綺麗だった…。二人が屋台ですれ違うシーンほか、スローモーションと劇伴の相性が物凄く良かった。なんて耽美な空気感。
『恋する惑星』と比べて監督の色が控えめな作品ではあったが、照明と構図、ボケ感のチョイス>>続きを読む
ウォールペイントでのアニメーションと、ハンディ風のカメラワーク、クレイアニメをシームレスに組み合わせた映像は、撮影時一体どうやってコントロールしていたのか…?本作に懸けたスタッフの強い熱意がうかがえた>>続きを読む
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『オオカミの家』同様、音響がよく出来ていた。
ノイズが突然大きくなる、うめき声が時々混じる等の、映像の内容に関与しない霊現象が起きている感じがあった。
『骨』というタイトルだが、ショッキングだったの>>続きを読む
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こんなに身内ネタが盛り込まれた作品とは思わなかった。スティーヴ・クーガンが出てるせいで、だんだんベン・スティラーのコメディと似た笑いが込み上げてくる。ビル・マーレイって他の映画でも「会えると少し嬉しい>>続きを読む
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全体的に台詞少なめで、ストーリーも『となりのトトロ』に比べて小ぢんまりしたものだが、やっぱりジブリらしく、躍動感あるアニメーションで魅せてくる。
つむじ風がパッとこねこバスに変化(編集でいきなり現れ>>続きを読む
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25周年記念上映にて再鑑賞。
大画面の威力。シネスコの画が生み出す重厚さと緊張感。そして細部まで造り込まれた世界観。これはスクリーンで観るべき映画だと思う。面白かった‼︎
ポッドレースやグンガンの戦>>続きを読む
虫や花、絵画など多種多様な小道具・大道具でセットを彩るだけでなく、1から100までの数字を各カットに忍び込ませるという遊びが、非常に面白かった。ただその遊びが、物語と強くリンクしたかと言われれば疑問。>>続きを読む
目に見えない相手の"こころ"を捉えようとして、お互いを知ろうとし、歩み寄り、つながっていく。人と人との巡り合いが、夜明けに昇る陽が二度として同じものがないように、奇跡みたいなものなのだろう、と本作は語>>続きを読む
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偶然本作の存在を知り鑑賞。
インパクトのある廃墟(ではない)、陶器人形のような少し不気味な瞳の主人公、往年のJホラーのような暗さに、ファンタジックで非現実的な世界観。見る前から凄くポテンシャルがあっ>>続きを読む
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頭から終まで、あまりの王道ホラーらしさに恐怖を超えて感動した。『悪魔のシスター』を初めて観た時のような興奮を覚えた。
常に不気味な影に彩られた松重豊氏は、まるでエイリアンのように見える。氏が醸し出す>>続きを読む
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綺麗にまとまっていた前作に対し、今作は少し散漫な印象。一方、ショットへの拘りが前作よりも強く出ている。黒沢清監督らしい、会話シーンの横移動と長回しを何度も見ることが出来る。オープンカーを映したショット>>続きを読む
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黒沢監督らしくなく、全体として技巧よりもストーリーに強い魅力のある作品だった。高橋洋氏が執筆した復讐劇に、丁寧なカット割りを充てることで、安定の娯楽映画となっている。一方で、黒沢監督らしい、冷たい空気>>続きを読む
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ヨシコとスズキが無言で見つめ合うシーンなど、抑圧された日々を描く中での非言語のやり取りの場面は演出上非常に効果的に思えた。また、自らがカミサマであることを叫ぶ場面は、熱演によりとても力強いシーンとなっ>>続きを読む
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午前十時の映画祭で再鑑賞。
終わってしまった。。
インディの冒険が本当に終わってしまった。
伝説を基に遺物を探す『レイダース』の良さと、クライマックスが定期的にやってくる『魔宮の伝説』の良さ。
今>>続きを読む
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再鑑賞。
途中まで肉食恐竜の姿を映さないという『ジョーズ』の作劇を踏襲しているが、今作が恐ろしいのは、T-REX登場シーンに一切の音楽をつけず、彷徨と絶叫と衝撃音だけで構成した点。展開を導く劇伴はそ>>続きを読む
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何回見たか分からない程大好きな映画。スクリーンで観る夢が叶って良かった。
先週観た『レイダース〜』と比較して、会話よりも発生するトラブルの量が圧倒的に多く感じた。『アラビアのロレンス』等、クラシカル>>続きを読む
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前作『フレンチ・ディスパッチ』は、雑誌という特性によりどんどん話題が変わってついていけない感覚があったが、今作は、三重の劇中劇構造ではあるものの、『ムーンライズ・キングダム』や『ファンタスティックMr>>続きを読む
予告編のカットの美しさに惹かれ鑑賞。
「浜辺に佇むピアノ」という印象的なカットが、本作においてのピークでは全く無い事が凄い。
ピアノと主人公の物静かな物語が、徐々にヒトの本能の衝突を剥き出しに描く、>>続きを読む