オーウェンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

オーウェン

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関心領域(2023年製作の映画)

4.1

「オッペンハイマー」を見たときアカデミー音響賞をなぜ獲れなかったのかと思ったが、この作品が受賞したのには納得しかない。
音が何よりも重要な役割を果たすことになる。

冒頭の不穏な音楽がいつまで続くのか
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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

1.7

1作目もそうだったけど全くのれない。
なんで10年もたって続編ができるのかもそうだが、キャストにシェールが加わって更に勘違いの方向へパワーアップしている。

なぜかメリルがいなくなっており、その追悼パ
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.7

これはタイ映画であるが、原案にナ・ホンジンがいるので、「哭声」のような不気味な余韻が漂うホラーに。

一応ドキュメンタリーという体で撮ってはいるが、呪いに憑かれた女性をひたすら追っていく。
そして儀式
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.2

原作漫画は一切知らないのだけど、かなりぶっ飛んだ作品であることは見た後によく分かる。

これを見て思ったのはまるで「千と千尋の神隠し」をある意味で実写化したような中身。
進路に迷っている美少女夏芽が引
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キャンディ(2006年製作の映画)

2.5

本編を見てもよく分からない程に破綻したラブストーリーであった。

浴槽で死にそうになる女。男が必死で介抱して何とか女は息を吹き返す。
助かったのにその第一声が「気持ちいい」。
この冒頭部分だけでも全く
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.9

同じ黒人が監督しているという意味でも、スパイク・リーの「ドゥ・ザ・ライト・シング 」に似ていると感じた。

あのやるせない日常や、何をしようか迷っている将来。
決められた黒人のたどり着く未来など、黒人
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守護教師(2018年製作の映画)

3.5

ボクシングチャンピオンが暴力を振るってしまい、女子高の体育教師へと転職することに。
女子高で知り合うユジンに友人の失踪を聞く。
そこには学園を含む陰謀が。

もうボクシングのチャンピオンという設定なの
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フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

3.1

ジェニファーは父がアメリカ最大のニセ札偽造犯であることを知る。
だがジェニファーは父との思い出を回想する。

愛する父が嘘つきであり詐欺師であったという話だが、そこにショーン・ペンは監督作として作る。
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弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

2.0

ドラマなのかラブストーリーなのか。
やりたいことは分かるが、いくらなんでも展開が早すぎる。

高校時代からあっという間に2人は結婚して別れ。
そこからすれ違いで、結末にという具合。

まるで連続ドラマ
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ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.6

怪盗グルーのシリーズでは脇なのに、ことごとく笑いの面ではそこにいるミニオンたち。
というわけでミニオンのスピンオフが出るのは当然と言わんばかりに、出世したミニオンたちがなぜグルーに仕えているのかが明か
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ライブ・フロム・バクダッド 湾岸戦争最前線(2002年製作の映画)

3.2

1991年に起きた湾岸戦争。
その半年前に情勢を調べるためCNNの取材陣がバグダッドに赴く。
だがバグダッドには戦争の匂いを感じ取っていた、他国の取材陣との競争を強いられることに。

実際に取材したC
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奇人たちの晩餐会 USA(2010年製作の映画)

3.1

バカを笑い飛ばすという根本のところは変えずに、アメリカ流のコメディで味付けされたリメイク作品。

よってフランス版のように行動ではなく、ギャグやシチュエーションで笑わせる形。
なので好き嫌いが分かれる
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ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2009年製作の映画)

3.0

現状に我慢できなくなった青年二人と、ナンパして知り合いになった女性。
3人で軽トラで放浪の旅に出る。

外国のロードムービーってすごく魅力的に見えるのに、邦画ではそれとは逆に憧れることもない。
三人な
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.4

渡り鳥なのに一度も生息地のニューイングランドから動いたことがないマガモ一家。
仲間たちが向かうのを機に、初めてジャマイカへと飛び立つことに。

イルミネーション作品なので、とにかく爽快に、快適に進んで
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さや侍(2011年製作の映画)

3.2

松ちゃんは3作目にしてようやくカメラの外へと移る。
つまりは松本監督として演出に徹することになる。

そんな3作目は時代劇。
もちろんまともな作りではなく、刀を持たないさや侍が捕虜となり、若君を30日
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アフタースクール(2008年製作の映画)

3.7

内田けんじ監督の「運命じゃない人」に続く作品なので、やはり期待は高まっている。

今作も後半になるにつれ次々と複線が明らかになっていく。
明らかにミスディレクションのためのシーンがあるが、それはわずか
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マルサの女2(1988年製作の映画)

3.3

前作のようなインパクトはないにせよ、タイトにはまとまった印象。

知らないマルサの存在を認知しているため、今回は妙に活躍が少ないのも相まって目立ってない。
宮本信子さんも弾けっぷりが足りなかった。
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ルパン三世 お宝返却大作戦!!(2003年製作の映画)

3.4

なぜルパンはお宝を返却するのか?
これが見所である。

トリックダイヤなる代物を手に入れるためには、その所有者であるマークの盗んだお宝を戻せば在り処を教えるというもの。
返却の際にその都度銭型に出遭っ
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.9

トラン・アン・ユンの監督作ってまるで感性が合わないのだが、舞台や役者を完全にフランスにしたこの作品。
監督の色が消えており、視覚的に心地よい空間を堪能できる。

料理人のウージェニーと、経営者のドダン
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パッセンジャー57(1992年製作の映画)

2.7

序盤のハイジャックまでの展開は非常にいいんだが、飛行機離れた辺りからこの映画は暴走が始まります(笑)

主演がウェズリー・スナイプスのためアクションはそこそこ満足できる。
だが飛行機を降りるという脚本
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白いドレスの女(1981年製作の映画)

3.3

見つけた魅力的な女にアプローチをかける弁護士。
二人の関係は次第に進展していくが、女性の夫に殺人を依頼してくる。

いわゆる悪女なのだが、その誘いにまんまと乗ってしまう心情に納得いくかどうかが見所。
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ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

3.3

ジェイソン・ライトマン監督なので個人的に楽しみにしていたが、人によってかなり評価が分かれているのは理解できる。

高校の栄光を引きずり、いつまでたっても大人になれない30代の女性メイビス。
同級生の友
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ゲットバック(2012年製作の映画)

3.0

ニコラス・ケイジとサイモン・ウェストの、「コン・エアー」コンビの作品が登場。
ただどっかで見たような感じを受けるのもこの二人らしい。

1000万ドルを奪った銀行強盗のウィルだが、逃走中に仲間割れを起
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ミッドウェイ(1976年製作の映画)

2.3

ミッドウェー海戦をモデルにした日米の戦いを描く戦争もの。

日米といわれてもこれはアメリカ軍を中心に据えた物語であり、必然的にアメリカ賛美の内容になるのはしょうがない。

それは日本人がなぜか全編英語
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.2

前評判が非常に高いのと同時に、目に迫る針の緊迫感溢れるジャケットが気になって鑑賞。

盲目の鍼師のギョンス。
宮廷で働くことになり、徐々に信頼を得ていく過程。
だが王に近い位置で医療を施すようになった
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.7

初見が中学生の時であり、その時は見事さが分かりにくかったんですが、今観ると印象がかなり変わり素晴らしいミュージカル。

冒頭の空撮から歌うジュリー・アンドリュースがまずは鮮烈。
ロバート・ワイズの演出
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ジャスティス(1979年製作の映画)

3.7

血気盛んな若手弁護士だが、その実裁判で裁く場所は薄ら汚れていた現実。
弁護士は法律の是非を通じて倫理を問う。

アル・パチーノが若手というには無理があるようだが重要なのはそこではなく、悪を裁き弱者を救
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ヒロイック・デュオ 英雄捜査線(2003年製作の映画)

3.2

催眠術を使うセラピストのライは投獄されて2年。
マインドハンターとされる殺人者はライの教えの師匠であり、コンサルタントとして警察は釈放を許可する。

黒沢清の「CURE」みたいな映画だが、催眠術という
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ジェニファーズ・ボディ(2009年製作の映画)

1.5

悪魔が美人に乗り移って男共を次々喰っていく。
簡単な設定はこれだけ。
あとは悪魔退治に美人の親友が乗り出していくだけ。

「トランスフォーマー」を干されたというのが正しいだろうミーガン・フォックス。
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狼たちの報酬(2007年製作の映画)

3.0

基本的には4人のパートで見せる群像劇であり、各人が微妙にかみ合うという設定。

一人は一発逆転に。一人は未来のほんの先が読める男。
一人は医者であり、一人は患者。

特に印象に残るエピソードがあるわけ
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.5

災害によって崩壊状態のソウル市内。
集落を逃れたアパートの住民たちは何とか生活しているが、そこに部外者が踏み込んでくる。

住民たちは代表者を選ぶが、そのヨンタクには不穏な影が。

こういう世界で集落
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妖精たちの森(1971年製作の映画)

3.7

田舎の豪邸で暮らす幼い姉弟。
姉弟と仲良しで野卑な男クイントは二人の理解者。
その姉弟が目撃するクイントの行動や言動によって、それが正しいものと認識していく。

子供ならではの純粋さを逆手に取るドラマ
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モンスーン・ウェディング(2001年製作の映画)

2.8

インドのパンジャーブ地方で行われる伝統的な結婚式。
そのインド人一家に嫁いでくるのはアメリカ人男性。
しかし実は花嫁は別の男性と不倫関係にあった。

上記の物語は主軸であるが、それ以外にも色々な人間関
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トリプルタップ(2010年製作の映画)

3.4

結構前だがレスリー・チャンの「ダブルタップ」という作品があった。
それとはほとんど関係ないようだが、イー・トンシン監督は製作にも携わっており、その名残で一発増やし「トリプルタップ」として新たに製作され
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地獄の門(1980年製作の映画)

3.3

たぶん物語なんか誰も気にしていないと思うホラー作品。
すべてはショックシーンやグロ映像によって構成されるルチオ・フルチの代表作品。

頭部を貫通させようというドリルなど、普通のホラーなら寸前で画面を切
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キー・ラーゴ(1948年製作の映画)

3.6

復員した将校がホテルのキー・ラーゴで戦友の遺族を見舞いに来る。
だがそのホテルはギャング一家の隠れ家であり、ボスであるロッコが仕切っている場所であった。

基本的にホテル内で起こるやり取りが中心である
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