オーウェンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

オーウェン

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地獄の門(1980年製作の映画)

3.3

たぶん物語なんか誰も気にしていないと思うホラー作品。
すべてはショックシーンやグロ映像によって構成されるルチオ・フルチの代表作品。

頭部を貫通させようというドリルなど、普通のホラーなら寸前で画面を切
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キー・ラーゴ(1948年製作の映画)

3.6

復員した将校がホテルのキー・ラーゴで戦友の遺族を見舞いに来る。
だがそのホテルはギャング一家の隠れ家であり、ボスであるロッコが仕切っている場所であった。

基本的にホテル内で起こるやり取りが中心である
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怪物(2023年製作の映画)

3.8

息子の湊の言動がおかしいと気付いた母親の早織は、学校に向かい担当教師の保利に抗議をする。
しかし保利や港長などはのらりくらりと交わすだけの対応を。

これはまだ3つの視点のうちの1つ。
次は保利の視点
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音楽(2019年製作の映画)

4.3

岩井澤監督が絵コンテやキャラデザインなど、完成まで7年を要したアニメ作品。

ジャケットにもあるが、絵的には全くキレイじゃない。
でもそれでも優れたアニメは出来るのだ。

タイトルのまま、偶然に音楽を
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17歳のエンディングノート(2012年製作の映画)

2.8

末期の白血病で余命宣告をされた少女テッサ。
残りの人生でしたいことのリストを作成し、それを一つ一つ実行していくが、死期は確実に近づいていく。

こういう病気ものは気がめいること必至であり、「50/50
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.5

NLF黒人選手のマイケル・オアー。
彼がいかにして今の地位に辿り着いたか。
悲惨な少年時代。殻に閉じこもった学生を得て、白人家族に養子として拾われる。

映画なので脚色はあるだろうが、これを見るとオア
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サハラに舞う羽根(2002年製作の映画)

3.1

砂漠の映像などはかなり良かったんですが、羽一つで落ち込む意味がいまいちよく分からなかった。

戦争ものではどうしても女性の影が薄くなりがちですが、ケイト・ハドソンも然り。
なぜ彼女なのか。

逆にジェ
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僕はラジオ(2003年製作の映画)

3.0

実話ということで驚きもあり感動もあるが、この類いにしてはラストでトーンダウンする珍しいタイプ。

描くべきがフットボールのようなスポーツではなく、ラジオが触れ合う人々が徐々に変わっていくという過程。
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.4

原作もこれでもかという位に悲劇的なエピソードが多いが、映画もまあ痛々しい中身。

母にDVを食らっていた貴瑚は3年後、東京から大分の田舎にひっそりと暮らしていた。
そこで出会う名前の分からない少年に5
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ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ(2009年製作の映画)

3.6

ビートルズになる前のジョン・レノン。
案外知らなかった事実を通して見えてくるのは、とても繊細でナイーブな男だということ。

離れて暮らす実母と一緒に暮らす伯母。
この矛盾はジョンの特異な過去にある。そ
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ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界(2014年製作の映画)

2.7

才人であるジェイソン・ライトマン監督作なのに未公開なのはおかしいと思っていたが、ここまで静かな中身だと公開は難しいだろう。

低予算の作品に容易く取り入れられそうなSNSの題材。
そこから親や子供が有
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.2

ホイットニー・ヒューストンの長編PVともいえそうな映画。

まるでトレンディードラマのようないかにもな出来だが、女性はこういうのに弱いんだろうな。

いささか内容は平凡だが、ホイットニーの歌声はそれす
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アトランティック・シティ(1980年製作の映画)

3.5

ディーラーの仕事をしているサリーの元に別れた夫デイヴと妹がやってくる。
その目的は大量のヘロインを捌くこと。
サリーはその隙を縫って隣人でギャングのルーに売り捌こうとする。

最初は軽く儲けようという
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エンド・オブ・ザ・ワールド(2012年製作の映画)

2.9

いきなり冒頭で地球滅亡を告げるラジオ。
妻に逃げられたドッジは救出の飛行機にも乗れず立ち尽くす。
そこで出会った隣人のペニーと一緒に、ドッジは高校時代の恋人に会いに行こうとする。

地球滅亡というアプ
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波紋(2023年製作の映画)

3.7

いつもの荻上監督のようなスローライフを連想すると、まるで正反対な物語に驚くだろう。

波紋というタイトルの通り、自分のライフスタイルと別の者や存在が表れたとき、主婦の依子が縋ったのは新興宗教。

冒頭
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.1

近未来の世でグレイは強盗に襲われ半身不随になり、妻は殺される。
グレイを手助けしたのは友人で天才のエロン。
人体実験のためのチップを体に埋め込むことで、車椅子生活から本来の歩行に。
そして肉体までもア
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電人ザボーガー(2010年製作の映画)

3.5

オリジナルが放映されたときにはまだ生まれていないし、どのくらい忠実なのか知る由もない。
それでもウルトラマンや仮面ライダー的な味わいが至る所にあり、また今の時代にこんなチープさもなかなか魅力的だ。
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パッチギ!(2004年製作の映画)

3.8

井筒監督らしく暴力あり涙ありの青春もの。

バスの押し倒しシーンがインパクトありすぎて、それ以後の場面が弱いのは難点だがやはりケンカのシーンは爽快だ。

バットで叩くわ鉄ゲタで殴るわの血だらけで、普通
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マルタイの女(1997年製作の映画)

3.2

伊丹監督の遺作となった○○の女シリーズ。
今作はマルタイ。警察捜査の護衛の対象者をいう隠語。

殺人事件を目撃した女優が脅迫によって命の危険にさらされ、それを護衛する警察との駆け引き。

普通に考えれ
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ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト(2002年製作の映画)

4.0

エピソード0の名前が示すとおり、今の関係になったルパン一味の謎を解き明かしていく物語。

辻褄が合うようには整合されているが、五右衛門のパートだけ無理矢理入ってきたような(笑)
次元は相当ハードボイル
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.1

冒頭の血しぶきからダメそうな邦画だなと思っていたが、ミステリなのが功を奏したのか悪く無い余韻。

話しの筋が分かりにくく、多分原作を見ていないと全容の解読は不可能に近い。

それでもサイコパス一辺倒だ
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ワイアット・アープ(1994年製作の映画)

2.1

通常西部劇は主役なり敵役なりに魅力的な人物は一人はいるはずだ。
「シェーン」しかり「荒野の七人」しかり「真昼の決闘」しかり。
だがこの映画はOK牧場の決闘を下敷きにしてる割に、誰一人そういう人物はいな
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ローラーボール(1975年製作の映画)

2.5

この映画の年代が2018年。
でも映画のような未来にはなっていないのだが、ローラーボールというこのスポーツ自体はあってもおかしくないかも。

隔離されたコースの中でローラースケートを履き、鉄球の形をし
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.9

「ヤング≒アダルト」コンビの新作は、子育てに疲れている主婦の物語。

冒頭からシャーリズ・セロンの体型を見れば疲れ切っているのは分かる。
それは妊婦体型ではなく、子育てをしている体型だからだ。

下半
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ストレンジャー・コール(2006年製作の映画)

1.2

原題にあるように電話で恐怖を煽るスリラー作品。

ところがその出来は無駄な機械音や、夜を利用した風の音など。
それを恐怖音でビックリさせるだけと、出来の悪い見本のような作品。

子守の設定も、子供二人
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動く標的(1966年製作の映画)

3.3

ロス・マクドナルドの原作ということで、ハードボイルド探偵が活躍する物語。

失踪した大富豪を探してくれとの依頼を受けた探偵ハーパー。
しかしそこには犯罪組織が関与しており、捜索を進めるうちにハーパー自
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.5

冒頭の俯瞰映像から一変してバスケットコートへと場所を写す。
するとそこには若者が佇み指を鳴らして、踊りながら街中へいくジェット団が。
さらには対立するシャーク団と踊りながら縄張り争いを演じる。

この
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.7

カーラは最近転校してきた教師。
学校では盗難が多発しており、教師たちは犯人探しに躍起に。
そしてカーラのクラスで生徒たちの財布をチェックするという事態に。

もう泥沼としか言いようのない状況に陥ってい
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コネクテッド(2008年製作の映画)

3.3

「セルラー」のリメイクとは知っていたが、なんで香港がやるんだと思っていた。

話の中身は変わらない。
携帯電話を通じて見知らぬ女性の助けを電話で聞いてしまい、陰謀へと巻き込まれていく。

どちらがいい
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海炭市叙景(2010年製作の映画)

3.8

最初のシーンから低所得者ということが丸わかりな状況。
その海炭市に住む人々のオムニバス映画。

どの人もそうだけど絶望的な立ち位置になっている。
それでも精一杯生きているという事実に変わりはない。
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フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)

3.6

実話ということだが、これは黒人の生きる道の選択肢を増やした上での功績と見るべきだろう。

新任の女教師エリンは希望を持って学校にやってきたが、担当は落ちこぼれと呼ばれる黒人の生徒たち。
案の定話を聞か
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微笑みをもう一度(1998年製作の映画)

1.5

サンドラが人生の再生を求めて実家へ帰って人々に触れいくうち...
あらすじだけ聞けば佳作ぐらいには思ってましたが、これがまったく面白くない。

サンドラは終始暗く憂鬱でいつもの笑顔などほとんどなし。
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.9

モンスター・ヴァースとしては4作目。

地下にある帝国を守るため、コングの世界に住む同族たちを奴隷にするスカーキングに対抗するため、ゴジラと手を組むことに。

相変わらず物語は単純だが、冒頭から2大怪
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スーパー・マグナム(1985年製作の映画)

3.4

チャールズ・ブロンソンのライフワークともいえるデス・ウィッシュシリーズの第3弾。

ニューヨークにやってきたポールは友人の死をきっかけに、その地で起こる地元住民とギャングの対立を知る。
次第にポールの
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その名にちなんで(2006年製作の映画)

3.2

インド人の夫婦がアメリカで産まれた子供にゴーゴリという名前をつける。
ゴーゴリは有名作家の名前であり、それに名前負けするとしてニキルと改名してアメリカでの生活を送るようになる。

名前とは両親の願いが
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大魔術師Xのダブル・トリック(2011年製作の映画)

3.3

町を牛耳る雷大牛は7人の夫人に悩んでいた。
そこで夫人たちを楽しませるため町で話題になっていたマジシャン張賢を呼び寄せる。
だが張賢はある目的のため、雷大牛に接近していた。

奇術を使うという中国映画
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