おお素晴らしきトレンディドラマ。
平成初期の感性なので中山美穂・伊藤智恵理に便乗してイキイキとしだす小林克也にこそ萌えてしまう。
中山美穂と真田広之の情事を止めるためにトランポリンで飛び込んでくる風間>>続きを読む
清水宏のナチュラルで開放感のあるそれとはまた違った"子供"という非人間的な生き物の息吹を構築している。
翌日に親と心中させられる少年が投げた爆竹つきの紙飛行機だけは木に引っかかる。でも下駄箱での喧嘩は>>続きを読む
殺し屋の間抜けなギャグが全然面白くない以外はすこぶる好調なサスペンス。夜の映画らしく、燃える船の川下りやカークラッシュによる炎上など炎が美しく撮られている。
父娘の壁を乗り越える親子映画であったことが>>続きを読む
こんなスラップスティックも撮っていたグリフィス。短編群でもかなりの出来では?
画面奥でも絶えずモブが本編と関係ない動作に徹している。人も物もなぎ倒していく激走が痛快で倫理的。
カプに興味の持てないロードムービーとかきつすぎる。すずめと草太の出会いが決定的な恋の落ち方になっていないがために。観覧車周りのアクションはもう少し面白く撮れたろ…。
表情作画の情報量の乏しさの割にシナ>>続きを読む
子どもたちの消え方が「走って庇う」オンリーなのでどんどん飽きてくる。
コナンと父親の臭すぎる対峙構図、2回もやるな!
ガキの頃以来の再見なので一ミリも話覚えてなかったが、これはとても良いジュブナイル映画。儚きひと夏の恋!
フーパー味のある装置の撮り方や90年代全開な特撮美術にゾクゾクする。米澤史織の消え方ときたら喝采>>続きを読む
くすぶっていた中年男性の再起と絶望。アーサー・ペンのベストではないか?「16歳なのに赤ん坊のようだな。まあいいか、40歳でも似たようなもんだ」
やはりクライマックスが圧倒的。孤立した海上に迫りくるセス>>続きを読む
ベルナデット・ラフォン、なんちゅー家に住んでるんだ。画面奥まで沿うような塀の向こうから彼ピが現れるのは『まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯』と同じ。
かなり頑張ってる(逃げる被害者の背中に桑を突き立ててまた引きずり込むの、良いね!)とは思うが、最初の殺人でゴミ箱に挟まれて胴体両断されるところからもうわかりづらくて勿体ない。凝るのは良いと思うが、ゴア>>続きを読む
なんとも愉快で呑気な陽性時代劇。雷蔵の世間知らずな純朴ぶりが素晴らしく、いつもは苦手な八千草薫も随分可愛らしい。
老君を殺そうとする大掛かりな吊り天井ギミックも見応えあり。
オレンジ色の陽光とバキバキの陰影、ストラーロ全開の神撮影。ここまで画面がリッチだとそれだけで楽しい。
マーティン・ランドーとの別れの会話はベタもベタなんだが、これを泣かせるものにするのが映画。
言うほど尖ってもない、普通の青春モノ。高山一実が原作でなければこうも騒がれもしないだろう…という程度。セリフが拙いのは素人原作ならではか。(まさか柿原のオリジナルではないよな…?)
東ゆうは好みのタイ>>続きを読む
冒頭の列車事故で特に人力が左右するわけでもなく惨事を免れるのが本当にありえない。
犯人が信じられないくらい悪いやつで爆笑。
白昼堂々猟銃を抱えてバイクを乗り回す渡瀬恒彦!があっという間に池ポチャ!して拷問される!むちゃくちゃ!
北林早苗が殿山泰司は実父であると告げるとき、正面でなく横顔のアップなのが素晴らしいですね。
殴>>続きを読む
世界崩壊するのめっちゃ早くて草。
イレギュラーが自己存在を確立するために演技に没頭して暴走していく…というメインプロットは大変面白いのだが、いかんせん描写が緩く長尺になってしまっている。
強烈な照明、観客の男の笑顔から始まるラストのショーが物凄く良い!男の口上と女のダンスを生々しく捉える田村正穀のカメラよ…。爆竹の炸裂をストップモーションで捉えてカット割るのとかカッコ良すぎるわね。
釣>>続きを読む
ブルックリンとニューヨーク、それぞれから地下トンネルを掘り進んでいく、トーキーになって汗臭さもマシマシな『アイアン・ホース』。
地下洞窟の不調を表す海面の噴出が面白い装置に。波止場で男たちを見守る女た>>続きを読む
イスラエル側の襲撃シーンが即物的でどれも良い。見え見えのオチもラストショットではきっちり決めて満足感のあるものにしている。
裏切り関係の見せ方は描写が主人公一人に寄っていてあまりサスペンスが活きていな>>続きを読む
再見。
ハムレット調の陰惨時代劇。ちょっとしたカット(城下の下っ端侍が訓練後に水を飲む仕草等)でもバキバキのローアングルで目を引く画にする、好調の加藤泰。
大川橋蔵が木暮実千代を演劇臭い大仰な演技でボ>>続きを読む
クライマックスの悪徳業者との立ち回りをサイレント調スラップスティックにするのがなかなか成功している。職人技ね。
催眠術にかけられてるときのドロシー・ラムーアが『恐怖のまわり道』のアン・サベージそっくり。
ミステリーながら次々に起きる殺人、冤罪をかけられた里見浩太朗の焦燥でテンションを持続させる。色とりどりの風車が飾られたセットも素晴らしい。
堺駿二の切れ目ない話芸も楽しいね。
近年のアメコミ映画で作家性を出せというのも無茶な話なので「あのジェームズ・ワンが〜😭」なんて嘆く気はサラサラないのだが、それにしてもこれはスタッフの誰か一人でも面白くなる!と思っていたのか疑わしくなる>>続きを読む
ロジャー・コーマン追悼。
ソリッドなB級SFでかなりテキパキ進むんだが、リー・ヴァン・クリーフを人非人だと責めるシーンは超長くてワロタ。
クライマックスでのクリーフのメインウェポンがガスバーナーなのが>>続きを読む
劇団もので死と不倫が主軸な死ぬほど辛気臭いTHE日本映画。キャロル・リードみたいなこれみよがしなアングルが好ましくない。
画面上から走ってきた子供が豪雨の泥道で転び、画面下から現れた行商人キャグニーが陽気に歌いながら子供を肩車する、このオープニングが全く素晴らしい。子供は雨合羽で、キャグニーは背負った箱で全貌が全く見えな>>続きを読む
アイダ・ルピノの切符の良さで回すにしてはブルース・ベネットとのロマンスが弱い。アンドレア・キングとかなんのためにいたのかもよく分からん…。
ロバート・アルダとドン・マクガイアが階段で向かい合うシーンの>>続きを読む
ウォルシュ最速か?ジョージ・ラフトの正体の明かし方の滑らかなこと。走行中の列車から逃げるシークエンス(居合わせた乗客の荷物を奪って窓ガラスに投げつける!)の乱暴さには呆気にとられた。ラストのカーチェイ>>続きを読む
橋蔵がスリにあうくだりの温かさが中々。大友柳太朗に直訴してから一人になるしーんといい、書き割りのようなだだっ広いセットも良い。