ユウサクさんの映画レビュー・感想・評価

ユウサク

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アクションは間違いない。ディメンタスが今までの「マックス」たちの裏返しなのは理解できる。オチも良い。前回より「見世物」的な演出も減ったと思う。

でもフュリオサ-マックスよりフュリオサ-ジャックの方が
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関心領域(2023年製作の映画)

4.8

最初真っ白な画面にいくつかクレジット出た後、暗転された時全く何も見えなくなって怖かった。
予告の時から思ってたけどこの妙な画質はなんなんだろう。素材は4Kらしいけどそんな高解像度には見えない。かといっ
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エドワード・サイード OUT OF PLACE 4K(2005年製作の映画)

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エドワード・サイードのドキュメンタリーじゃなくて、彼の死後にある世界を切り取るドキュメンタリーだった。とにかく何度も「気づくのが遅過ぎた」と思う137分。フィドルっぽい楽器と12弦の弦楽器で演奏される>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

-

ラストカット渋かった。いい加減字幕直せ。

終盤の「”可能性”は現状に不満がある人の言葉」という台詞の意図がよくわからなかった。だから何?って感じで。ここだけ単に「あんたは売れてないから僻んでる」とい
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エブリボディ(2023年製作の映画)

5.0

RBGやパウリ・マレーのドキュメンタリーを制作したジュリー・コーエンの最新作でインターセックス当事者のドキュメンタリー。

冒頭からアメリカンなロックに合わせて、赤ちゃんが男性か女性か発表する儀式(な
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大いなる幻影 Barren Illusion(1999年製作の映画)

3.5

今まで見てきた黒沢清作品の中で一番意味がわからなかった。辻褄はほとんど機能してない。「消えちゃって」をそのまま受け取って文字通り「消えよう」とする武田真治。世紀末の「宅録」、デカすぎる花粉、なぜか繋が>>続きを読む

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.7

謎の虫刺されがある状態で見てしまった。明らかに蚊じゃないんだけど、なにこれ?

クラシックな「恐怖映画」スタイルと現代的な搾取構造への批判が共存している佳作。徐々に主役がシフトしていく感じ、英語とフィ
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マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)

4.0

先にパンフ読んで「ブレインウォッシュ〜」で大量の情報を浴びせられたうえで見ちゃったので、驚くことはそんなに出来なかったかもしれない。でも良かった。最近はバッドコンディションで見てしまったら初見とカウン>>続きを読む

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

-

映像の中の女性がヘテロ男性からどのように眼差されてきたのか、多角的に分析。特に「レイジング・ブル」のやつはめちゃくちゃごもっともだった。「パリ、テキサス」がちゃんと批判されてたのも良かった。あれ酷いか>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

とりあえず不倫以外でも話が書けるようで安心した。車の後ろにカメラつけてるとことかいつのまにか娘おんぶしてるとかは面白かったけど、相変わらずのツルツルデジタルルックで「ノスタルジア」みたいな最終盤以外は>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

1.6

ゴジラ対なんちゃらとかなんちゃらの大決闘とかをハリウッドでやってるっていうガワ含めての面白さは確かにあったし歯折れて「にやっ」とかミニコングヌンチャクとか笑えるところもそりゃある。

でもやはり前作同
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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

3.9

「心温まる、現代の寓話」

完全に嘘です。今回もめちゃくちゃ怖いです。

「知らないよ」の次に起こること、信じられないくらいビビった。何かが破裂する音。階段から落ちたり冷蔵庫の下敷きになったり、スタ
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マッチ売りの少女(1928年製作の映画)

-

U-NEXTでは「4K作品リスト」に入ってた。このリストは普通に2Kのも入ってたりして全く信ぴょう性がない。映像は「言われてみれば……?」くらいの解像度。音は付いてる。1920年台の作品にシンセをミョ>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

4.7

2024/04/23 2回目

下記のように1回目が全然集中できない環境だったので満を持しての再チャレンジ。やっぱり撮影が素晴らしい。特にケタミン摂取から”Death Of A Party”が終わるま
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テルマ(2017年製作の映画)

3.2

敬虔なキリスト教信者の家族の元に生まれたレズビアンの葛藤と両親との対立を「魔女」というレッテルの歴史と絡めて簡潔かつ的確なメタファーで描く。父が、母が、テルマが、アンニャがどういう顛末を辿るのか、よく>>続きを読む

戦争と女の顔(2019年製作の映画)

-

撮影の色々なところで役者に「体当たり」を強いるようなニュアンスを感じてしまい、作品の主張と矛盾している気がしてしまった。性暴力描写のアラートは必須。子役の撮影にも最大限の配慮がなされたと信じたい。
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復讐 THE REVENGE 消えない傷痕(1997年製作の映画)

3.0

冒頭から流れまくる珍妙な劇伴が邪魔。安テクノ。あんなのならかかってない方がマシなのになんで無理やりつけるんだろう。ラスト辺りの展開も雑にしか感じられず。目つぶって運転すな!のところは面白かった。車周り>>続きを読む

復讐 THE REVENGE 運命の訪問者(1997年製作の映画)

3.3

Vシネだから短いしちゃんと怖いしフィルムの質感も良いんだけど、やっぱり女性(主に妻)の描写だけ気になる。これはCUREとかでも一緒。いくらなんでも冷蔵庫過ぎる。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

3.7

「蛇の道」より好きかも。露悪がない。カラッとした無間地獄。いつまでも落ちていく。中盤一回だけホラーするところは怖過ぎた。車から大杉漣が話しかけてくるシーンは面白過ぎた。阿部サダヲとか出てたんだ。

蛇の道(1998年製作の映画)

3.3

リメイク版の前に見れて良かった。ジャケットは香川照之(こいつが出てなけりゃな)の後ろで引きずっている死体袋が蛇の体に見えるようにしてあるよね、たぶん。蜘蛛の瞳の方も揉み合う二人が蜘蛛みたいに見える。>>続きを読む

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.0

「異人たち」は去年見たけど公開されたらまた見に行こうと思うくらいには好きだったので大林宣彦版を予習。「HOUSE」の監督らしくお化け屋敷的なホラーに近く、余りにヘイ版と違うので驚く。40男をヨシヨシす>>続きを読む

COMET コメット(2014年製作の映画)

1.5

男の言動がいちいちキモ過ぎるしそういう男の妄想を具現化したような都合の良い女性像(マニックではないしピクシーでもないけどドリームではある)がこれまた気持ち悪く、全然話に乗れなかった。そしてそのキモさを>>続きを読む

ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

3.5

これで三部作全部見た。そういや暗転ぶつ切りをやる人だったなと思い出す。「走る」というアクションの撮り方が好き。単なる横移動でもなくスピード感がある。タップも。いきなり川に突き落とすところとかも。ただ危>>続きを読む

プレイタイム(1967年製作の映画)

3.3

オープニングかっこいい。U-NEXTで配信されてるのは4Kレストア版と言われてもそのまま信じるくらい綺麗なマスターだった。レストアクレジットは出てたけど4Kの文字が出てたかは忘れた。
20年以上前に渋
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フリーランス(2015年製作の映画)

2.7

対等ではない状態から始まる恋心の発生には乗れない。実際U-NEXTの見どころ欄に「恋をして舞い上がったことがある男性なら共感必至」などと書かれてしまっているように(U-NEXTのこういうところの文章は>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.4

冒頭のアレが全てなのではなかろうか。もしそうなら、ありふれた物語をなぞることにも、メタ的な言及にも意味が生まれてくる。

グロリア 永遠の青春(2018年製作の映画)

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セバスティアン・レリオによるセルフリメイク。オリジナルを先に見てたのであまりにストーリーが全部同じすぎて、リメイクの意味がわからなかった。本当に制作国だけ変えてスター入れて、みたいな……。それなのに大>>続きを読む

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