takanoひねもすのたりさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

パルス(2006年製作の映画)

2.8

黒沢清監督『回路』のリメイク。

ストーリーはざっくりとはそのまま。
アメリカ版回路現象に襲われる大学生達の恐怖ってところですが、国と気候風土と文化の差が違うところに日本のプリミティブな概念が紐づく作
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警官の血(2022年製作の映画)

3.2

意外にメリハリが無かった気が。

目的(正)のため清濁併せ呑み裏社会にどっぷりなベテラン刑事と、彼が違法行為を行っている証拠を探るためチームに潜入した正義感の強い新人刑事の話。

2人のキャラクターの
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そしてまた私たちはのぼってゆく(2018年製作の映画)

3.0

4年振りに母校の高校に集まった仲間。ノリで『籠目』という降霊術を行ったところ……なオカルト+ループ物、30分のショートフィルム。

高校を卒業し社会へ踏み出してく仲間達と、それを見送るしかなく"学校"
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THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

3.3

日本に向けてミサイルをぽんぽん打ちやがる北朝鮮へ潜入したある男性のドキュメンタリー。

KFAに10年間潜入し記録を撮った元料理人の男性で、KFAで出世し北朝鮮の政府からも表彰されvip待遇、やがて北
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同級生(1998年製作の映画)

3.5

あの演説からの、ジョンとの会話があっての、アネサ・フランクリンのthinkのサビ、Oh freedom〜♪でエンディングなの良い。
君(スティーブン)の未来に幸あれって素直に思えた。

16歳の高校生
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.5

元映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインの性的虐待の告発と彼を裁判に引きずり出し有罪判決まで持っていく切欠になったNYタイムズの話。

抑制の効いたドラマ展開だった。
淡々としていつつ"誠実な
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あるメイドの秘密(2020年製作の映画)

3.0

幽霊が目撃され次々と使用人が辞めてしまう資産家の家で新人メイドとして雇われたジョイさんが幽霊を目撃して(やだ…このお屋敷怖い……)ってならないタイ産オカルトホラー。

ジョイが素朴な顔立ちで可愛い、そ
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.2

逃げた女なのか、それを決意しようとしてるのか、それとも逃げてないのか、ちょっと曖昧な会話劇。

夫の出張中にソウル郊外の友人を訪ねるガミ(キム・ミニ)辛い結婚から離婚し自由に生活している先輩、ピラティ
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.1

過去鑑賞分、下書き放置の供養文。

ベルギーの作家アメリー・ノートンのミステリー小説『Cosmetic of Evil』が原作。

飛行機に乗り遅れ、自ら設計した空港で立ち往生してしまった売れっ子建築
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

WW2下のフィンランドのラップランド、金鉱掘りの爺さんがナチスの親衛隊から狙われる。
しかし爺さんの正体は巷に名前を轟かした伝説的特攻隊員だったという、舐めてた相手がただもんじゃなかったアクションスリ
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クロコダイルの涙(1998年製作の映画)

3.0

相手の血の中に自分への愛が流れてることが必要で犠牲者選びも手間暇かかる難儀な吸血鬼の話、ロマンティックスリラー。

スティーブン(ジュード・ロウ)は、獲物を決め→調査→餌付け(恋愛関係に持ち込む)→相
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ウルフマン(2010年製作の映画)

3.0

狼男+ゴシックホラー。

舞台俳優のロレンス(ベニチオ・デル・トロ)は弟ベンの婚約者グエン(エミリー・ブラント)から彼が行方不明になったと知らせを受けて25年ぶりに生家タルボット城へ帰ったが、弟は無惨
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.2

アレックス・ガーランド監督『エクス・マキナ』はぼんやり好きだけど、他はどうもハマらない……案の定、これもそうだった。

庭の林檎の木、廃路になった線路跡と隧道、グリーンマン(再生)と陰部を開いた女性の
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毒戦 BELIEVER 2(2023年製作の映画)

3.3

これ単体としてなら、わりと好きではある。
でも前作の続編(前作の空白期間のストーリー)だと要らんかったわ……。
この物語は無かったことにしたい(私の中で)

前作の結末だけでも、どっちがどっちを撃った
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.6

再鑑賞。

香港ノワール(ジョニー・トー監督)のリメイク。こういう韓国ノワール、好きっすなあ。

正体不明のアジア最大の麻薬王『イ先生』を追う麻薬取締官の刑事チョ・ウォノ(チョ・ジヌン)
ある麻薬生産
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.2

アンドロイドの話。

近未来のベルリン、楔文字研究をしている学者のアルマは、研究資金獲得のため、ある研究に参加することに。それは彼女のために最適化されたアンドロイドのトムと3週間暮らすことだったという
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アビリティ 特殊能力を得た男(2018年製作の映画)

2.8

個人的には特に悪くはないけど褒めどころもなかったSFサスペンス。

8年前、公園で目覚めた彼は記憶が無かった。しかし30数カ国語を理解できる能力がありそれを活かし現在は妻子を得て大学教授、ある日彼の元
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

再鑑賞。

米でISISによる自爆テロが起き、テロリストを密入国させたメキシコの麻薬カルテル(2大勢力)の間に戦争を起こさせようと、トップ、国防総省、CIAで連携しチームを組織、計画を実行したが、メキ
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複製された男(2013年製作の映画)

3.3

再鑑賞。

狙ったところはカフカ風な心理スリラーなのかなあ……
原作既読、サラマーゴの小説の映像化ってことで、監督独自解釈100%の作品になってるだろうと予想してたけど、原作のクセの強さを更に分かりや
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.5

"死"で物語は終わらない、常に痕跡を残す

再鑑賞

急死した母の謎めいた遺言を受け、残された双子の姉弟が、死んだ筈の父と存在すら知らなかった兄を探すため、母の母国である中東を訪れ過去の痕跡を辿る話
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.3

過去鑑賞分、放置下書き供養。

山火事こえぇええええ。

ある事件の関係者になってしまった父親を殺された少年が、カナダの森林消防隊員の女性(アンジェリーナ・ジョリー)から助けられつつ、大規模山火事の中
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.5

ニュー・オーダー(新体制)ね(反射的にブルー・マンデーのイントロが頭に流れてしまうんだが、このタイトル😂)
ミッシェル・フランコ監督のディストピア物。

貧富の差が広がる2020年のメキシコ、上流階級
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サタニックパニック(2019年製作の映画)

3.2

過去鑑賞分。下書き供養文。

エロイムエッサイムーーー

ピザ配達員として働き始めたサム、しかし初日からチップをもらえず途方に暮れるしガソリン代すらない、思い切って督促しようと邸の中へ忍び込んだが、そ
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

因果応報。

結婚式前夜、サプライズパーティの帰り、酩酊した川村(中島裕翔)は気がつけばマンホールの穴に落ちていた。足に怪我をし思うように動けず、携帯のgpsは誤作動を起こし、警察はまともに取り合って
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ゴースト・トレイン(2013年製作の映画)

3.3

短編。

あの時ビーチに行けば良かったのに。

廃墟のゴースト・トレイン、あの日、カートに乗って扉の中に消えてしまった友達。
拭えない悔恨と、消えない"たられば"

ストーリーは意表をつくものではない
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.7

アバンからのタイトルばーんがかっこ良い。
確かにライジングしてるわな😂

ギター技師のベス(リリー・サリバン)が妹でシングルマザーのキャシーのアパートを訪ねたところ、地震が起きる。たまたま地下にいたキ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.3

藤井直人監督、好きな俳優?の傾向って分かりやすいなあ……と、何となく思う。

韓国の同名作品の日本リメイク。
オリジナル鑑賞済。

除夜の鐘を絡めた辺りとか、ターミネーターのごとく甦る綾野剛さんとその
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.0

盲目の少女と透明人間な少年、孤独な2人が出会って恋して別離があって再会して愛し合う。
ファンタジーラブストーリー。
主要2人の心理描写が大分浮き世離れしてる。

カメラワークとかは好きなんだけどなあ…
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グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

3.2

10代の夏と友情と冒険と別れ、交わした約束。

監督版アニメ『スタンド・バイ・ミー』風ストーリー、プラスちょっとSFっぽい仕掛け。

キャラクターデザイン、その他もろもろ作画が良い。 

細々とした処
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.6

1980年代を背景にした、人食いの若者のラブロマンス+ホラー+ロード・ムービー。

ティモシー・シャラメの顔面力よ。
グランジもダルダルな部屋着も血まみれも半裸も華がでるなあ。

突如父親に見捨てられ
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すみれ人形(2007年製作の映画)

2.5

何となく観てたら突然の「お前の体に興味なんかねぇんだよ!」な殺人鬼が綾野剛さんなことに気がつく。うお若い。

切断された腕を残して消えた妹を探す、腹話術師の兄と、彼女を蘇らせようと女性の患者に接ぎ木を
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グローリーデイ(2016年製作の映画)

3.3

入隊する友人を見送るための仲間4人集まっての久しぶりの旅行が一転してしまうという話。
胸糞展開詰め合わせ。

家庭環境が複雑なヨンビ、祖母と2人暮らしで進学せず入隊を決めたサンウ、市議会議員の父親と世
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.0

エロディ、タフだな……超高度から洞窟深部に落とされて、火吹きドラゴンと追いかけっこして、さらにまた落ちて……そんでもぴんぴん動けてるし、めちゃくちゃ頑丈……って感心してた。

北の貧しい国の領主の娘エ
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.7

バリー・コーガン、言葉責めがうまそう🤔
Dom/Subユニバース(BL)でいうならDomいけるぞアレ。

2006年、オックスフォード大学に入学したオリヴァー(バリー・コーガン)が貴族階級で人気者でハ
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ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

3.5

過去鑑賞分。

井戸に故意に落とされた死体を取り除くために必要なロープ。それを用意するために奔走する人道支援チームの宮仕えは辛いし世界も辛いというドラマ。

人道支援の活動といっても、組織は組織で、そ
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アンダードッグ 二人の男(2016年製作の映画)

3.0

アンダードッグ……わりと邦題は間違ってないんだよな……負け犬(不利な状況にあるけど敗北は決まってない)
あんまりツボんなかったけども。
関係性の描き方が半端で物足りない、あっちもこっちも。

ストリー
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