テリーマザーファッカー虎

輪るピングドラムのテリーマザーファッカー虎のレビュー・感想・評価

輪るピングドラム(2011年製作のアニメ)
3.9
正直最後まで見ても難解なメタファーの嵐なので、物語を完全に把握するのは難しいのですが、それを超えてアニメーションとしての気持ちよさや、幾原監督によるパキった演出や色使い、そして二転三転していくストーリーでラストまで惹きつけられてしまいました。

ファンシーでポップなな色使いや、ギャグ描写もキッチリあるものの、作品全体はダークファンタジー的なトーンで描かれており、その背景で実際に日本で起きた悲惨な事件があるというキモチ悪さを兼ねているかなり変わった作品。

ARBの楽曲がアイドルソングとしてカバーされているのも面白いですし、常に画面上でなにか動いているのはアニメへの執念みたいなものを感じてギョッとしました。