ポンコツさん

おにいさまへ…のポンコツさんのネタバレレビュー・内容・結末

おにいさまへ…(1991年製作のアニメ)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

最初は、出てくる人間みんなゴミのような性格だなあって思ってたけど、話の数を重ねるほど、彼らの生きてきた背景みたいのが見えてきて、みんな一生懸命生きてきたんだなあって感心してしまった。まだ高校生だっていうのに、物事を深く考えて感じて。
1番泣いたのは、まりこの父親が不倫して家庭を捨てるらへんの話なんだけど、家庭を捨てて不倫した相手と一緒になる人間なんてたとえどんな事情があれクソ野郎だと思ってた。なんだけど、やっぱりまりこは父親が好きで、許せないんだけどやっぱり愛してて、家の中でありったけの蝋燭に火を灯してこんな家燃やしてやる!!!って泣きながらそういう感情を父親に直接ぶつけるところに感動した。
あと宮様ね、、、最初はあーーこーゆー女いるわーー、苦手なタイプと思ってたけど、美しくて、最後の最後までソロリティーに誇りを持って自分の中にある不安だったり悲しみだったりを見せないで凛としている姿、まだ高3なのに。かっこいいなあって思ったね。12歳で、辺見武彦に命懸けの恋しちゃって、それを高校生になってもちゃんと引きずってるのとか大人だなあって思った。
まあ、色々感動してしまったけど、アニメの中のお話なのよね。高1の薫の君と大学生の辺見さんの恋愛とか美しく描かれてたけど、大学生の男なんて、、、。。と思っちゃうし。実際私が大学生を経験してるとね。1年も別れたあと引き摺らないだろ、とかね。思っちゃった。
レイが死んじゃったのも、ものすごく虚無感感じたけど、薫の君と辺見さんが結婚しちゃったのもなんか結構虚無感を感じてしまった。あー、おにいさま結婚しちゃったよ。あー、、薫の君、人妻になっちゃったよって笑笑
出崎さんのアニメは今までブラックジャックしか見てないけど、人間がキラキラしてるなあって思う。
私が高校生の時見ていたらもっと夢を持って見られた気がするなあ。

あとyoutubeで見ていたんだけど、コメント表示しなくても見えちゃう1番上のコメントが、原作では薫の君再発しちゃうけどアニメでは赤ちゃんできてよかったみたいなこと書いてあるの見えちゃって。最終話見る直前だったからマジ萎えた🥺
ポンコツさん

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