アニメ版はメインキャラ達の日常や心理を丁寧に描写にする事に力点を置いており、時間の進み方がゆったりしている。
原作のめちゃくちゃなスピード感に慣れていたせいでこの"遅さ"に戸惑ったファンも多いことだろう。
とはいえコレはコレで好き。
新海誠以降、
「偏執的なまでに細かく丁寧に描写される日常と、急速に壊れゆく日常、その落差」
の快感に気づく視聴者が増えた。
そして、呼応するように作り手側も供給を増やし始めた感がある。
アキ君の朝のルーティン描写はその際たる例だ。
そういえば今作では原作よりずっとアキ君の物語と人間性がクローズアップされている。
アニメ『呪術廻戦』での伏黒くん人気を反映して、
「キャラの似通ったアキ君にフォーカスすれば喜ぶ人が多かろう」
という思惑が働いてたりするんだろうか。
ともかくとして、脚本家の瀬古浩司さん、脂の乗りっぷりが凄まじい。
上記2タイトル以前にも、
進撃の巨人
ドロヘドロ
サマータイムレンダ
いぬやしき
BANANA FISH
デカダンス
と華々しい実績が並ぶ。
今後もMAPPA×瀬古さんの組み合わせがあれば無条件に追っかけようと思う。