ななさん

ドキドキ!プリキュアのななさんのレビュー・感想・評価

ドキドキ!プリキュア(2013年製作のアニメ)
4.0
キュアエースが登場する迄は割と毎回退屈せずに見れた。特にトランプ王国に乗り込んだ時はマジで最終回くらいの盛り上がりを見せてたのでこのテンションを最後まで保てるのか…?と不安だったが案の定、中盤から終盤にかけては本筋と離れて退屈な日常回ばかりが続いた印象。もちろん良かった回もあるが(キュアセバスチャン、イラりつ等)もう少しバランス配分はどうにかならんかったのかと。
終盤になって怒涛の伏線回収が行われてからはハラハラの連続で楽しめた。特にラスボスの絶望感は半端なかったがそこは我らの生徒会長。この人の安心感は他の主役プリキュアとは一線を画す物があると思う。
愛と自己中は表裏一体なんすよね。ただそこを自己中のままワガママを突き通すか仲間と一緒にそれを乗り越えるかは別な訳で。キュアソードさんは色々と最後まで頑張ってきたけどやっぱり王女様との別れでは感情が爆発しちゃって、号泣しちゃって、でもそこで仲間のみんなも一緒に泣いてくれるのがまさに自己中を乗り越えた愛がそこにあるんだなと思えた。
歴代プリキュアまだ5作くらいしか見れてないんだけど、まぁ見た価値はあったかなと。無理のない展開が多いのが良き。四葉財閥とかセバスチャンの後押しでプリキュアという存在は隠し通せたわけだし。マナはプリキュアの主人公にしてはアホっぽくなくて頼れる生徒会長だから仲間が自然とついてくるのも納得できる。リーダーシップがありますよねこの人には。有能そうに見えた王国最後の生き残りキュアソードと最強のプリキュア、キュアエースが思ってたよりもポンコツだったのが余計にマナの凄みを際立たせたのかなと。レジーナとの関係も百合豚おじさんは嬉しかったけど、イラりつももう少し回収してくれたらな………最後の別れがあれは少し寂しいよ。
因みに全編通して一番好きな回は最初にも述べたけどトランプ王国に乗り込んだ回こと21話。ここがピークだったな。レジーナが自分を犠牲にしようとしてマナを助ける姿、うん王道だな!なんだかんだで助かるんだろわかるよと思ってたらまさかの足でキャッチ。ベールさんと同じように驚いちゃったよワイは。「大丈夫。糸が切れたら、壁を登ろう。壁が崩れても、きっと方法はあるよ」相田マナ、素晴らしさはこの言葉に詰まってるな……。見て良かった、ドキドキプリキュア。ありがとう、ドキドキプリキュア。
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