動物をモチーフにした可愛らしいキャラクター達が織り成す、超上質な群像劇かつハードボイルドなノワールミステリーでした。
人間でやったらかなりハードで見てられないレベルの人間模様が繰り広げられるのを動物にすることによって、キャッチーに見せきってしまったのは流石。そしてなにより動物でなければいけない理由が物語的にも大きな役割を持っていくシナリオは素晴らしい。
全てのキャラクターがいとおしく感じてしまうぐらい、人間臭く描かれており、終わった後も「また彼らに会いたい」と思わせてしまうほど。
主人公を演じた花江夏樹のローの演技もいいし、マッチングアプリで出会った女性に背伸びをして自分を偽ってしまうサルを演じた山口勝平の情けなさと真実を知った後の泣きの演技の素晴らしさはビックリしました。
ダイアンやミキ、METEOR氏などの声優外のキャスティングもバッチリはまっていたと思います。
SUMMITの面々が制作した劇伴も普通のアニメの劇伴と違い、アニメに一定の軽快さを出していて良かったですし、スカート×PUNPEEのOPも本当名曲。
クリスマスに全てが集約していき、根本の設定までもが揺らぐ最終回はまさに圧巻。
