山浦国見

冥王計画ゼオライマーの山浦国見のレビュー・感想・評価

冥王計画ゼオライマー(1988年製作のアニメ)
4.1
木原マサキと秋津マサトの対比がいい。ピカレスクロボットアニメ。
設定や相関関係がドロドロです。

確かにあの膨大なストーリーと設定を無理なく消化するには、23分4話では無謀運転もいいところですが、まぁ仕方ないでしょう。機動戦士ガンダムF91なんかテレビシリーズ一本分の情報量を二時間にぶっこんでますからね。それにくらべれば、頑張っていると思います。

声優陣も豪華で、デザインも音楽もカッコいい。

バンダイビジュアルの破邪大星弾劾凰と東芝EMIの冥王計画ゼオライマーは、同時期に製作されたせいか、よく比べられます。弾劾凰はオリジナルですが、ゼオライマーは漫画のアニメ化。パイロットは弾劾凰が四人に対してゼオライマーは二人。弾劾凰は宇宙が舞台でゼオライマーは地球が舞台。弾劾凰は王道スパロボ路線のストーリーなのに対し、ゼオライマーはリアルロボット路線のストーリー。弾劾凰は女性(ミア・アリス)が主役ですが、ゼオライマーは男(マサキとマサト)が主役、というように、多くの面で対極に位置しているのが、その理由でしょう。共通点は、どちらにも荘真由美さんが出ている事でしょうか。

スパロボファンなら、欠かす事の出来ない傑作アニメです。
山浦国見

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