絵コンテも作画も最低レベルだけど、それを差し引いても4点を付けたい作品。
なぜなら物語が面白いのです。ロボットアニメの体裁だけど、実際は植民地惑星の利権に纏わるドロドロとした政治ドラマが本筋。
つまり、完全に大人向けのアニメです。かくいう私もおっさんになってから改めて見直して、この作品の面白さを理解できました。
天才パイロットな美少女なんて登場しません。美少年おじさんもいません。もちろん、薬を飲み続けなければならないサイコパス少年もいません。
おっさんはおっさんらしい風貌。厨二臭いセリフ回しもありません。
政治ドラマやそれに纏わる人間模様もリアルだけど、極稀にある色恋沙汰もリアリティがありました。
特にジョルジュのあの事件。終始、キャラクターとして一貫性のある立ち回りでした。
CGアニメ全盛の昨今、酷い作画も人の手の温もりがあります。
今となっては味わい深いものがあり、一話一話が愛おしくも感じます。
ということで、ちょっと大人向けのアニメが見たい方にはおすすめです。