琵琶の音が紡ぐ祈りの物語
教科書で何度も読んだ歴史が色彩と動きを持って目の前で展開して、登場人物一人ひとりがそれぞれ意思を持って生き死んでいった人間だということをまざまざと見せられた
絵巻物が動いているかのような作画と淡い色が、物語の儚さや移ろう季節、平安時代の雅な暮らしを引き立てていて、どの場面を切り取っても美しかった
合戦のシーンが基本サラッと流されるので、4クールくらい取ってその辺りにも描写を割いて欲しい...と思った時もあったけど、観終わった今は「滅びゆく平家」に焦点を当て11話にまとめられてるからこそ良いアニメだったのかなと思う
「祇園精舎の鐘の声」から始まるあの一節は、今まで無かった重みを持って私たちの心に響く