リミナ

プラネテスのリミナのレビュー・感想・評価

プラネテス(2003年製作のアニメ)
3.9
※原作未読

1クール目の一話完結型のオムニバスから世界が広がる構成。いつしか点と点が線に。それが宇宙。

全編に渡って描写にほぼ無駄が無く、ふとした出来事も後に繋がっていく。
デブリ課を中心とした面々の個別回も設けられ、チームとしての結束力を高める過程に説得力があった。
だからこそ、2クール目のハチマキの線引きをした行動に驚かされる。
確かにタナベの言動は序盤鬱陶しく感じることもあるが、物語にシリアスさが増していくに連れてときには人間味を感じる存在、頼もしさもある存在にも映る。

劇中の設定等はもちろんフィクションではあるものの、現実より遥かに身近になった宇宙の姿とそれでも未知数な領域である奥深さと怖さ。国際問題や軍事問題に絡めた展開と、様々な角度から宇宙を描いていて自然と興味を惹かれてしまう。

作画面では中田氏の作監回が特に良い。キャラの動きが細やかで表情も柔らかい。

お気に入り話数:11、12、13、18
リミナ

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