『70憶人支えられねぇなら、70億人支えられる方法を70憶人で考える。それが科学のやり口だ。』
地球規模で起きた全人類石化現象から3700年後の“ストーンワールド”を舞台に、科学が大好きな天才高校生、石神千空とその仲間たちが失われた文明の再建と石化現象の謎に迫る少年ジャンプ連載中同名漫画のアニメ化第二弾
はっきり申し上げましょう。
研究職に就いている理系の私から見て…唆るぜ！このアニメは！
圧倒的科学讃歌＝人間讃歌が心に刺さりまくる！先人たちの努力、友情、勝利が成しえた科学という知の結晶が少年漫画的カタルシス＆感動となって何度も押し寄せる！
原作読了済み。現少年ジャンプで『呪術廻戦』と双璧をなす作品だと個人的には思っています。
特殊能力バトル物が氾濫する少年漫画界で彗星のごとく現れた“科学”を題材にした作品。これがまず新鮮ですよね。未だ嘗て人生の中で、サルファ剤を完成させたことに感動したことがあるだろうか？携帯電話を完成させたことに感動したことがあるだろうか？一歩一歩地道に積み上げてきた科学のロードマップが繋がる瞬間が素晴らしい。様々な利器を編み出した先人たちの当時の感動を今の私たちが分かち合えるなんて。こんなに素晴らしいアニメがありますか。これほど知的好奇心が擽られることがありますか。
仲間の個性を科学で繋ぐ
なんといってもキャラクターの個性が光っているのがこの作品の魅力です。主人公の千空は科学の“知識”に関しては右に出るものはいませんが、それ以外のことがからっきしです。ストーンワールドでも様々な発明をしますが、決して無敵というわけではなく、多くの困難を仲間と共に解決していきます。何よりも千空は“仲間を頼る”“仲間に託す”ことが多く、非常にできた人間です（とても高校生とは思えない）。仲間の個性が繋がる瞬間がひたすらに熱い。
ここまでワクワクするアニメは久方ぶりです。S1も文句なしの面白さですし、Dr.STONEを知ることができたのはアニメのおかげです。STONE WARS編が終わり、新たな冒険が始まるといったところで終了。S3を楽しみに待ちたいです。
鑑賞期間2021年1月～2021年3月27日
