八咫烏

即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。の八咫烏のレビュー・感想・評価

3.3
それをやっちゃおしまいよ、、の最終奥義をぶん回したなろう系。
まぁ完走はしたけど、正直内容を理解したとは言い難い。。
ラノベ原作やなろう系をあまり通っていないのもあって、評価も難しい。。
これを高評価にしてはいけない。。という謎のブレーキがかかる笑

修学旅行中のクラスがバスごと異世界に飛ばされる。ダウナー系高校生夜霧はヒロイン(知千佳)とその守護霊とともに帰還を目指す。
その際クラスメイト達はそれぞれ「ギフト(能力)」を授かるが、夜霧と知千佳はもらえなかった。
しかし夜霧は元から「あらゆる対象を即死させる能力」持ちで、、、

展開の何もかもが唐突で忙しない。
脚本詰め込んだよね笑
それが自分の体感だと、話が進むに従って中弛みどころか加速していく。
言葉を選ばず言えば、はちゃめちゃや笑

夜霧の能力「即死チート」。
こちらが殺意を持つと、カメラのレンズ越しであっても発動する。
殺意を持たなくても、もちろん発動する。
その対象は人や魔物、すでに死んでるはずのゾンビに留まらず、「つらら」などの無機物、さらには「事象」や「落下速度(!)」にまで及ぶ。
逆に対象外はあるんかな。

ストーリーは前述の通り詰め込みまくりで、作画は弱く、キャラデザもイマイチだったけど完走できたのは何故だろう笑
きっと単純にこの「即死チート」という設定が面白かったのだと思う。

この「チート」は徹頭徹尾揺るがない。
他作品なら無双出来たであろうキャラも次々に退場していくし、主人公が全く動じない。
どこかとぼけて見えるくらいのローテンション。
主人公夜霧の結構壮絶な過去や、知千佳との関係に垣間見えるマザコン性が、このキャラクターに闇と厚みを与えていたのも完走出来た一因かもしれない。

総じて(花川のセリフといい、モブのイキリといい)巷のなろう系を茶化したなろう系だった。
これは異世界なろう系が、いいかげん飽和状態の今だからアニメ化出来た作品だと思う。
次の菱田監督作も観てみようかな。
八咫烏

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