tabi

どろろのtabiのレビュー・感想・評価

どろろ(2019年製作のアニメ)
3.7
あらすじ程度しか知識がないので69年版とそれぞれ1話を観てこっちを先に。おどろおどろしいのは向こうだったけど、こっちのが説明の省略が良い印象。

序盤から怒りやら痛みやらで苦しくて涙が出てくる。百鬼丸に降りかかったものが酷すぎるけど世界を見ればこれぐらいの理不尽さが必要か。
醍醐の行いに自分がこの歳でこの時代を生きる実感としてやっと当たり前の答えを当たり前に言えるけど、同じ状況に陥った人々が味わう天秤が揺れ続ける苦しみがなんとも人間らしい。
百鬼丸の醍醐の始末は必然の形に落ち着いたけど、母親達の因果の終わらせ方はこれかと遣る瀬なかった。

前半は特にまとまりの良い回が多いが、後半はしらぬいが出てくる回とかごちゃってて魅力的なキャラクターも多いのに勿体ない印象。
一貫したテーマがあるので興味は持続したけど、アニメーションは惹かれるものではなかった(後半のアクションが変わってたのはなんだろう?)。op1のどろろが手塚治虫感強めで可愛かったけど本編はキャラデザが中途半端に見えた。
tabi

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