松井の天井直撃ホームラン

風の向こうへ駆け抜けろの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

風の向こうへ駆け抜けろ(2021年製作のドラマ)
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原作が書かれたのは2014年。

その原作にはあるモデルになった牝馬が居た。

その名前はライデンリーダー。

1995年 4歳牝馬特別

https://youtu.be/EUEKj7BS1ko

そして大一番となったG1桜花賞の映像がこちら

https://youtu.be/nLyOdxIHhyk


地方競馬を題材としている原作ではありましたが、ドラマ版では中央競馬から話がスタートする。
その結果として、ドラマ版の中に組み込まれていたレース映像と共に、千葉の白井にあるJRA騎手学校の施設を始めとして、幾つかの施設・映像を使っていたのは、流石にNHKでもある。
おそらく、他局だとすんなりとこうは行かないであろう。

原作が書かれた当時に中央競馬には女性騎手はいなかった。
過去には居たものの、乗り馬に恵まれなかった理由も大きい。
但し、世界的には多くの女性騎手が活躍し。男性騎手と対等に戦っている。
中央競馬では成功しなかった女性騎手だが、地方では普通に男性騎手と一緒に戦っている。
現在の中央競馬には、女性騎手が3人居る。
特に2016年にデビューした藤田菜七子騎手の存在は大きい。
中央での重賞勝利も記録し、後発の女性騎手の活躍にも繋がっている。

このドラマが放送された直後にこんなツイートが
ネットに上がった。

https://twitter.com/m_tanaka_stable/status/1472189638601494531?s=29

そりゃ〜怒るのもむべなるかな。
原作だと元々地方競馬から始まるのに。ドラマ版では中央競馬でデビューするものの、1勝も出来ずに地方競馬に流れつく…って言う設定に変えられおり。更には「3流には3流なりに…」って台詞まである。

原作との変更では奥田瑛二と主人公との関係は、何となく理解出来、物語にある程度の深みに繋がってはいた。
でも、リーディング騎手であり、剛力彩芽との関係はどうなんだろう?
なんかこう…その余りにも単純な和解っぷりには拍子抜けしてしまった感が、、、

原作だと、主人公が女性騎手だけに数多くの女性蔑視を受けるので。それがそのまま社会に於ける社会参加の意義にも繋がっていた…とは言い過ぎだろうか?

まあ、私自身が競馬ファンでもあるだけに。地上波で競馬のドラマが普通に放送されるのは単純に嬉しい。
映画だと数年に一度くらいの割合で競馬に関する作品が製作されてはいるが、なかなか一般には浸透はされず。ましてやドラマなんか…
それだけに、これをきっかけにしてもっと多くの競馬関連のドラマ化に繋がると嬉しいのですが。

出演者の中で特に良かったのは小沢仁志。
常に酔っ払いの厩務員役でしたが、この人は昨今脇役に徹する事で光っている。

ちなみに、中村蒼演じる調教師が。過去に中央のG1勝利を果たす映像はこちら。

2005年 フェブラリーステークス

勝ち馬 メイショウボーラー

https://youtu.be/fDkqECwj1zM

最後に流れる2つのレース映像がどのレースなのか?が分からない💧
勝利した映像での芝レース2枠4番のメイシヨウ冠はどのレースだろう(^^;)

松井の天井直撃ホームランさんの鑑賞したドラマ