SANUKIAQUA

舞いあがれ!のSANUKIAQUAのレビュー・感想・評価

舞いあがれ!(2022年製作のドラマ)
4.6
可愛い福原遥さん演じるヒロイン岩倉舞は
近年の朝ドラ屈指の打たれ強さでした。

挫折するたびに乗り越えていく
ヒロインたちの姿には
今の時代を生き抜いていくヒントが
散りばめられていると思います。

困難に向かい合うたびに
舞ちゃんはその妹気質、末っ子気質を発揮し
こうしたい、ああしたいと粘りました。
こうしたいと決めたら譲らない強い意志と
自分の利益よりも周りをどうしたい
どうしたらよくなるか考える。
こういった思考が今の世の中では
求められているのではないでしょうか。
だから舞ちゃんの周りには人が集まり
手助けをしてくれるのだと思います。
このドラマをヒントに
苦境にある人が舞いあがることを
願います。

結果的に全てがうまくまとまるのは
ドラマだからと言えるかもしれません。
しかしさまざまな困難や回り道が
無駄にならなかったのは
その度に諦めなかったからです。
ドラマの話でなく諦めなかった先には
なんらかの未来がひらけるものです。

しかし少し走れば熱を出して寝込んでいた
あの小さな舞ちゃんに対して
がんばれがんばれと言っていたら
大学でめっちゃ自転車こいで体力つけて
航空学校でパイロット資格を取り
実家の会社でエース営業にまでなると
すごいな!舞ちゃん!になり
こんな社員ならうちにも欲しいと思い
さらに会社を飛び出して起業し
夢に邁進していたら夫のノイローゼに
気づかなくなると
おいおい舞ちゃんちょっとストップ!
と言いたくなりました。

ばんばの言葉
たかしくんの言葉
お父ちゃんの言葉
さまざまな人の何げない言葉が
それぞれの人のチカラになっていたドラマ。
理系の舞ちゃんと文系の貴司くん
どっちも必要なんだろうな。

東大阪の人と工場、技術を結ぶという
コンネクトと同様に
お好み焼き屋や喫茶店、島のカフェや
果ては公園さえも人をつなぐ場に
なっていたのは素敵でした。

リーマンショックあたりはしんどかったけど
毎日見ていて気持ちが上がるドラマでした。
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