はんそく負け

暴太郎戦隊ドンブラザーズのはんそく負けのレビュー・感想・評価

暴太郎戦隊ドンブラザーズ(2022年製作のドラマ)
3.0
序盤数話はシリーズの既成概念をぶっ壊す試みの数々に感銘を受けるも、徐々に視聴者のネット上での考察、あるいは解説を目にしないとわからない「井上脚本の妙」が増えてきてキツかった。これはそういうものひっくるめて楽しんでね、ということなのだろうが、でも正直なところそういう方々の文章ってコッテリしてるし、どうしても自分の口には合わず…。つまるところ、私のような流されやすい人間にとってストレートに楽しむことが難しい作品だった。今やリアルタイムで番組を追うとなると、そういう要素を見ないなんてことはなかなか難しいよなー…と思いつつ。ひとつ念を押しておくと、誰が悪いとかではない。時間を置いて再見できれば。
ベストは10話「オニがみたにじ」。わかりにくくされたシナリオと演出を、オニシスターと鬼頭はるかが同じフレームに入るショットの強度で一気に納得まで持っていく。力技でねじ伏せられているのに泣いてしまう。