きゃなりあ

ウルトラマンデッカーのきゃなりあのレビュー・感想・評価

ウルトラマンデッカー(2022年製作のドラマ)
4.0
Zは超えられないけど、傑作。

後半に入ってからアガムス中心のストーリー展開になり重圧差が増した。絶望した人間と向き合うことが如何に難しいか非常によく表現されている。

初めはカナタと同じ願いを持っていたアガムスが目の前で大切な人や星を失い、憎しみを抱き地球人に復讐することになる経緯も丁寧に作られている分、視聴者側も感情移入できる。

少しの間、記憶を無くし全てを失う前のアガムスがカナタと同じ考えを持っていたことも分かってくると本当に救う手段が無いのかと考えてしまった。

前作のトリガーと違い非常にメッセージ性の高い作品だと感じた。
始まる前はルーブの監督だと聞いて、絶望しました。しかし、蓋を開けてみると全然そんなことはなく脚本がいかに大事かということが分かった。

前半のトリガー客演回でカルミラが復活したのは流石にどうかと思った。
個人的にトリガーで唯一評価できたのは最後にカルミラを助けることができないで終わることだったのにここで復活させてしまったら、それはもうただの茶番劇。

また、トリガーでジェット機が遠隔操作になって緊迫感ZEROだったのをスフィアが地球を覆ったことにより電波障害を引き起こし人が搭乗することを余儀なくされるという設定は拍手しました。
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