最近ドラマ10話を一気見する体力がなくなってきた自分が、久々に寝る間も惜しいほど続きが気になり一気見してしまったぐらい本当に面白かった。
バカリズムの脚本は、私たちも意識していないような日常の小さな「あるある」を上手く忍び込ませている。決してそれを全面に押し出すようなことはしない。「分かる人には分かる」のスタンス。これに気づく度に、私はバカリズムのニヒルな笑みを浮かべる姿が脳裏によぎる。
このドラマの題材はタイムリープ。よくある設定だがここまでヒットした理由は、タイムリープが主役ではないところと奇才バカリズムの天才的な伏線回収だと思う。このドラマではバレないように緻密に伏線が張り巡らされていて、それが畳み掛けるように一気に回収される。昨今のドラマでここまで先の展開が読めないドラマはなく、そのワクワクがここまでの人気を生み出したのだと思う。
爽快感と共感を掛け合わせた新感覚がクセになり、このドラマをリピートする人も多いだろう。ドラマの中で言わば神の立ち位置だったバカリズムに、私たち視聴者も何度もリープさせられるのかもしれない。
