キッド

ペンディングトレイン―8時23分、明日 君とのキッドのレビュー・感想・評価

3.3
まぁまぁ楽しめたドラマ。
ストーリーとしては実に薄っぺらい笑
内容は正直そんなにない。
題材がタイムリープとか隕石衝突とかとんでもない内容だから勘違いしてしまうけど、実情はキャストのかけあいと人間模様を見るのが主で、ストーリーの面はおまけという感じのドラマ。

題材面は一旦無視して人間模様ドラマとしてみると案外面白かった。
それぞれの抱えている問題を非日常空間で過ごす中で解決していくのは個人的に好きな内容なので。

常に裏切られて人を信じない人が、共同生活の中で人を信じることができるようになっていく。
仕事のミスで自分を責めていた人が、その事実を受け入れて前へ進む。
他人と共にいることにメリットを感じていなかった人が、人の優しさや色々な人と触れ合うことで人間性を育んでいく。
大人を信じない高校生達が大人になるための成長。
ありきたりな内容ではあるけど、十分満足できた。

それに山田裕貴が作り出す空気感が好き。
どんどん主演してほしい。

突然現在の情報社会への問題提起もラスト2話で盛り込んできて、題材的には分かりやすいメッセージ性となる今を生きる大切さみたいなのが伝わる内容にもなってなかったので、結局何を一番伝えたいのかはよく分からなかった。

そしてミーポー!!!のイメージ強烈なのに、そこに感動要素載せてくるんかい!!ともなった。

脚本は大したことないなという感じだが、新時代の俳優達の演技力で創り上げた人間ドラマという形で楽しみました。
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