地味な作品ですが、一気に最後まで見てしまったので語る力はすごい。娯楽性よりは、ドラマとして人間関係がとても良く描けていたサスペンスでした。
娯楽性が低いので暴力シーンなどは割と重く受け止めている方が多いのですが、これでもインドの刑事ドラマとしては警官によるそれは特に多くない方かな?
ただ、家父長制が強い家の中での暴力は容赦ない。
それが当たり前でないと登場人物や見る人に気づかせる語り口は今まで見たインドの作品では類を見ない鮮やかさ。特に第6話の前半は素晴らしいです。
有力者による裏からの根回し、主要な登場人物が比較的豊かであること、麻薬等薬物が蔓延しているパンジャーブ州、「愛とは厄介なもの」という認識、NRIとの結婚、あたりはいかにもパンジャーブ州を舞台とした作品ですが、語り口がとにかくストレート。
これ、人権関係の法律が整備されてきたことと、Netflix配給作品であることが影響しているのでしょうね。ユーモアや幻想に包む必要がなくなった。
その上見応えがあったのでとってもよかったです。
インドのドラマだとストレートな暴力として出てきますが、似たようなことは日本にもあって、内面化されてる分わかりにくかったりするので、少しでも気になった方は見ると面白いかと思います。
『パンジャーブ・ハイ』とスタッフが一部共通していますが、あれよりは地道でわかりやすい語り口。
******** 以下、昨日の書き込みです。
パンジャーブ語のドラマというのが珍しかったので見始めましたが、出てくる人出てくる人、叩けば埃が出てくるようなタイプばかりで、なのに語り口が淡々としているので妙にリアリティーがありました。
いま2話目ですが、見終わったら感想書き直します。