このレビューはネタバレを含みます
そんなに面白くはなかったけどものすごく好きっていう作品あるよね、っていう感じ。4つの時代の刑事たちの設定…それぞれ人種なり宗教なりで疎外された存在だと感じていて、でもその自分が一つの死体を基点に大きな流れの一部であったと実感しながら…死ぬ。そしてやっぱりエライアスも面白い立ち位置で。愛されることだけが目的だったのに、何もかも知っているからこそ幸せになれたはずの半世紀を、時間を越えた一撃により冷え切って過ごしたのかと思うと、ザマアミロの気持ちと同時になぜか同情もおぼえる。
どうしようもないクズの自覚がある人間の、それでもそこだけは譲れない一線の話ってめちゃくちゃ美味しい。ので、ホワイトマンのラインが一番好きかもしれない。