やす

さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~のやすのレビュー・感想・評価

4.0
8.9.10話がかなり良くて、涙が。。
最後まで見て振り返ると、とても素敵なドラマだったな思えた。回を重ねて後半にいくほど優しい気持ちになれた。

夏目さんは世界的に有名な天才指揮者なのに、人柄がとても穏やかでチャーミング。
その人柄に惹かれてしまいました。
西島秀俊が演じる、その説得力✨️

芦田愛菜演じる響が父に対して反抗的で頑なで。
正直それはさすがに長いと思った時ありました。

もっと早く和解して一緒にオーケストラを盛り立てていく話だと思っていた。

でも最終的には響きが頑なだった心がほどけるのは、時間をかけたからこそだと思えた。

天才指揮者の父をもつ娘の気持ちが切なくて、
何気ない言葉に私も自分がそうやって傷つけてしまってるかもしれない。

繊細な年頃の娘と父親って、一度反抗的になると、なかなか素直になれなくなるのもちょっと分かるな。
寛大に受け止めていた、おおらかな父の姿にも頭が下がる。

私はオーケストラに詳しくないのでよくは分からないけど、演奏シーンも楽しめました。

夏目さんは素敵な言葉を持っていて、中でもハッとしたのが、

「山登りと一緒です。一歩一歩踏み進めれば、小高い丘から美しく広がる麓が見える」

なんだか、どんなことにも当てはまる気がした。
夏目さんとオーケストラと娘との物語。
最後まで見届けられて良かったです。
やす

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