このレビューはネタバレを含みます
原作の再現度にはとても力が入っていたと思う。
作品内の年代が昭和後期なので、年代を思わせるセットや小道具、角島のロケーションにはとても好感が持てた。
喫煙シーンが多いのも原作を再現してて好き。
個人的には最後までキャスティングには違和感だった。特に角島組と島田。
ただここらへんは原作のイメージとか好みの問題だと思う。
ヴァンの種明かしが漫画版と同じ髪型でのトリックだったのには残念。
映像作品だからこそできることが見てみたかった。
他のメンバーがきちんとした衣装で顔をハッキリ出した髪型なのに対して、ヴァンだけパーカー着て髪を下ろしてると違和感しかなくて笑う。
小説の時も思ってはいたが、映像化されるとヴァンのトリック無理あるなぁと再認識してしまう。
さすがに毎夜モーターボート走らせてたら誰かしら気付くよ。
十角館がミステリー小説を好きになったきっかけの小説という思い出補正が強い作品というのもあってか、良い所はあったけれど決して原作は超えられてはいない印象。
ただ小説が苦手な人や、触れた事がない人にとってのとっかかりには良い作品だと思う。
2024
