Reno

LEFTOVERS/ファイナルのRenoのレビュー・感想・評価

LEFTOVERS/ファイナル(2017年製作のドラマ)
5.0
素晴らしいファイナルシーズンだった

本当シーズン1の最初の数話見た時は、あれ、想像と違ってタイプの作品じゃなかったのかも?見るのやめようかなって思ったりもしたんだけど、こうして見続けてみれば、見てよかった、やめずに見届けられてよかったと思える素晴らしいフィナーレでした。

ケヴィン、ノラ、ローリー、マット、などなど素晴らしいキャラクターたちによるとても味わい深い人生の物語でした。

『プライベート・プラクティス』でヴァイオレットが好きだった身としては、エイミー・ブレネマンがまたしてもセラピストを演じているという面でもローリーが特に好きだったな。シーズン1ではあんな感じだったのに、ファイナルシーズンではみんなの支えになっていてね。

他の人も書いてるように、シリーズフィナーレ、あそこだけ描かずにセリフで伝えるところもまた良いよね。私たちは少しの人を失ったけど、向こうはほとんどの人を失った。確かに2割が消えた世界を見てきたけど、向こうは8割が消えて世界が回らないよね。でも、結局あの旅立ちが二つの世界への分離だったのだとしたら、例えばローリーのお腹の子みたいな場合は突然囲っていた母体が消えたってこと?それは怖すぎるね。

同じデイモン・リンデロフによる『LOST』『ウォッチメン』、他のクリエイターによる『THE OA』や 『アンダン』『フリンジ』『LEGION』『DARK』『フォーエバー』『マニアック』『エクストラポレーションズ』『Tales from the Loop』などといったSFヒューマンドラマのお気に入りドラマ達に通じる部分も、人生で一番好きなドラマ『アフェア』や『ステーションイレブン』のような一般ヒューマンドラマ的な部分もどっちもあって、愛を感じられる作品。今挙げたような系統の作品、大好きなんだよね。

映画界でいうとノーラン作品的な感じでもあるよね。テネットとかインセプションとかインターステラーみたいな。気持ち系というか。とにかく好きなんだよね。

今回のLEFTOVERSはSF的な部分を段違いに脇に置いてるからこそ、逆にはっきり理解するのが難しくて、多分考察系の人の話読んでこそ、色々汲み取れる部分あるんだろうけど、こう自分で分からないながらも、感覚的に感動させてもらえて、それでも全然良いんだよね。だから結局ケヴィンが旅したあの世界は本当に死後なのかマルチバースなのかもよく分かってないんだけど、それで良いんだよね。

ここまで来ると、もしかしてシーズン2の3話くらいで見るの辞めちゃった『プリーチャー』やシーズン1の2話くらいで見るの辞めちゃった『MR.ROBOT』、まだ1話しか見てない『シックス・フィート・アンダー』も最後まで見るべきなのかな??この2つもこの系統に入ってくる気がするのは薄々わかってはいるんだよね。

気が向いたら、チャレンジしてみましょうかね。

それにしてもLOST、LEFTOVERS、ウォッチメンと素晴らしいSFヒューマンドラマを作ってくれるデイモン・リンデロフが結局スターウォーズの新作企画から離脱したの勿体無いね。まあデイモンの作風的にスターウォーズみたいなところよりも普通にオリジナルの世界観でガッツリこういうの作る方が良いのかもしれないけど。アメリカでは今、デイモンの新作としてMrs.Davisが始まったところで、これもまた良い作品なのかな??気になる!!

ひとまずLEFTOVERS、素晴らしい3シーズンをありがとうございました。スターチャンネル放送時に見れず、その後配信もずっとされなかったけど、ようやく配信されて見れてよかった。
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