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JIN -仁-のmatchypotterのレビュー・感想・評価

JIN -仁-(2009年製作のドラマ)
4.8
Disney+でMarvelのオリジナルTVを観始めて、『What if...?』までやってきて、次は『ホークアイ』かなぁ〜とか思ってのだけれども。

なんでか、急に無性に観たくなってしまった。
既に3回ぐらい観たけど、また観たくなってしまう。

このTBSドラマの完成度の高さ。

原作コミックも読んだけど、江戸末期の幕末動乱の直前という背景と、タイムスリップというSFと、現代の最新医療のノウハウを持つ医者という設定、そして、現代に“しこり”を持つ主人公、南方仁。

その全てが、完全に噛み合わさってる最高に面白い原作。
それを映像にして、TVドラマにして完成度の高さ。めちゃくちゃ面白い。

個人的には日本のTVドラマ代表の1角であることは間違いない。

ここに出てくる坂本龍馬、内野聖陽。坂本龍馬は色んな作品で色んな人が演じる歴史上の傑物だが、この内野聖陽の坂本龍馬が1番好きかも知れない。

大雑把で声が大きく、少し抜けてるが、それまで誰も言い出せなかったこととか、誰も思い付かなかったことを、自分の道と決めてガツガツ進んでく勇ましさ。

その反面、南方仁の謎の技術に慄き、不信がりながらも、彼を最後まで信じ、江戸の街で共に戦い寄り添うこの坂本龍馬、素敵。

このシーズン1は、大きく言うと“コレラ”“梅毒”“ペニシリン”“野風の乳癌”。
何と言っても“ペニシリン”、か。

世紀の大発明の世界最初の抗生物質“ペニシリン”。
南方仁はそれを、それより遥か前の、江戸で、閃きと、人々の助けにより、作り出してしまう。

この先進的過ぎる南方の医療行為に、反発する者と少しずつ受け入れていく者、その狭間で、江戸の医療も、南方の人間性も、飛躍的に成長する壮大なスケールで描く歴史×医療×タイムスリップという最高のシリーズ。

ここにも中学の同級生が出ていた。
メインではないが、良い出方。しっかりフォーカスされる回もある。

そんなこんなで色んな意味で記憶に残る名ドラマ。
このままシーズン2に突入だ。


F:1788
M:10687
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