空の落下地点

ギルモア・ガールズ<フィフス・シーズン>の空の落下地点のレビュー・感想・評価

4.0
ローガンとディーンの対比。ローリーはグレートジョブを褒められたかった。ジェスの時と同じじゃん。キスよりも批評を欲する女ことローリー。

うああシャーマン・パラディーノさんが映画ファンだからか、めっちゃ良いシーン入れてくるなぁ。
パーティの後のやつ、お姫様と労働者じゃん、ローリーとディーン。スターズホローの内側に居れば安全だけど、一歩外側に出ると学歴コンプレックスがディーンを襲う。
ディーンが学業大事だって思うのは、女に言われてじゃない。同性の、男に(言外に)言われてだ。
王子様ってのはガワで決まるわけじゃないよ、ディーン。労働者の格好で労働者の車でも、夜間の大学でも、お前は最高だ。リンジーとはちょっと間違えただけだ。ジェスのせいだ、全部あいつが悪い。

ローレライがルークの形見ボートを引き取ったの、ディーンと別れた時に思い出の物捨てるボックスを隠してたの思い出す~ローレライってそういうとこあるよね~
今までルークは一人で亡き父と向き合ってきた。これからはローレライが一緒に。ローレライはルークにとって、一緒に過去を見つめてくれる人だ。

ディーンとマーティ、同じ種類のコンプレックス。どこにだって階層はある。このドラマ、何故かしら女子カーストは出てこないよね。

エミリー、寂しさによって成長してる。ローレライとルークは満たされるのを待つコーヒーカップと、すっぽり収まるのを待つコーヒーのような関係。

旧態からの脱却、じゃなくて共存なのよね、この物語が示したいのは。
働いたままで結婚する。リッチじゃないままで友好関係を築く。
どちらかがどちらかに取り込まれるのではなく、良き隣人のように付き合う。

ローリーは今回、ディーンやジェスの屈辱に共感できる人間になったけど、ローガンは一生プア視点には立てない。
空の落下地点

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