さすらいの用心棒

名探偵ポワロ シーズン7のさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

名探偵ポワロ シーズン7(2000年製作のドラマ)
3.6
なぜか人物名に殺人事件がつくタイトルでまとめられたシーズン。

『アクロイド殺人事件』映像化不可能といわれながらも、ポワロ作品でも最高傑作と名高い一作。やはり力の入れようが他の作品と各段にちがう画の美しさ。本作であのトリックはほとんど顧みられていないが、三谷幸喜脚本の『黒井戸殺し』ではある程度の効果を発揮しており、こちらのほうが面白いので不満な方は視聴をお勧めしたい。ポワロがいつの間に引退の身になっているのはなぜだろう。最後の犯人の足掻きは絶対に不要だったと思う。

『エッジウェア卿の死』ヘイスティングス大尉がいつの間にか結婚を!? 犯人と動機の意外性に注目だろう。イギリスでしか成立し得ない犯罪という点が興味深かった。