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ピーキー・ブラインダーズ シーズン1のblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.5
前から気になってたやつ。とりあえずシーズン1まで見た。

20世紀初頭のイギリスに実在したギャング、ピーキーブラインダーズを題材にしながら、話の軸は家族の物語になってるのはゴッドファーザーと同じなんだよな。あまり好きな手法ではない。

次男坊のトミーは第一次世界大戦の戦場で地獄を見て世界に絶望し虚無に囚われている。
その心のバランスで一家のために稼業に勤しむ姿はなかなかに不安定で危なっかしい。
この虚無と葛藤しながら生きるトミーのキャラは好み。近い感覚で世界を見てる気がした。
この第一次世界大戦で虚無てもろにヘミングウェイの"失われた世代"。名作短編『兵士の故郷』が浮かんだね。

でも、次シーズン観るか迷う。そもそもゴッドファーザー自体ギャング映画としてあまり認めてないので、同じ構造の話を観る気が起きにくい。それと、なんか演出が全体的に昼ドラ的なベタさがあってキツいんだよな。特にトミーと潜入捜査をするうちにトミーに惚れる女性の恋愛パートとかメロドラマ過ぎて笑

でも、当時のイギリスの街並みやブラインダーズのファッションは観てるだけで気分があがる。ブラインダーズ、オシャレなんだよお揃いのキャスケットにスーツで決める。おれの好きなイギリスみが有りすぎる笑
このキャスケットにカミソリの刃仕込んでいて、ケンカの時に相手に切りつけるって設定は実話ベースなんだろうか?
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