あちゃこ

リッパー・ストリート シーズン4のあちゃこのレビュー・感想・評価

4.0
ここに来て新たなシリアルキラー登場。ジャックザリッパーの未解決事件から始まったリッパーストリートの第二章という感じ。リードからドレイクへ警部補が変わり、ドレイクはかつてリードが負ったリーダーとしての苦しみを味わう。

ドレイク、本当は弱くて繊細で慈悲深いのに、ホワイトチャペルの警部補という重い役割に自分らしさを見失っていくところが辛い。ローズのこと死ぬほど愛してるのに、色んなことが重なってもう、もう上手くいかなくて、こっちは泣くしかない。

スーザンは相変わらずの身勝手さでよい。この女は自己を通すためなら手段を選ばない、善も悪もない、清々しいほどでやっぱ嫌いになれない。スーザンがダメンズかと思えば、ジャクソンの方が完全にダウィメンズ。こんな女!って思いながらもやっぱり大好き!ってなって法も秩序もクソ喰らえになってしまう。ジャクソン、良い男やで。それでもドレイク夫婦を苦しめるのだけはこの私が許しません。

最後にローズがスーザンに言い放った言葉がかっこよかった。やっぱり私はローズが好きだな。本当に真っ当な人だと思う。

リッパーストリートでは誰もがそれぞれの正義を持ってて、その矛盾もわかっていて、常に葛藤している。答えなんかないしみんな罪人なのだ。
そして、刑事男3人の、娘・妻を愛しまくってて、もはや片想いして、世界敵にまわしてまで守る(保護ということではなく、愛してる人を傷つけたくないということ)っていう精神ほんっっと最高だと思う。そういう意味でベネットはそれを突き通せなかったから、自分に罰を与えたんだと思う。
でも本当にこいつらの愛の形、ハイパーナイトメア鬼ヶ島レベルだから、もう、お前らいい加減幸せになってくれ。
あちゃこ

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