ルイまる子

ウディ・アレンの6つの危ない物語 シーズン1のルイまる子のレビュー・感想・評価

4.5
若い頃ずっとウッディ・アレン映画を見て育ったので、ウッディの小児性愛?疑惑から干され、制作ドラマや映画がなくなり寂しかった。しかし、なんとアマプラで見つけてしまった!見てみたら、なんという趣のあるドラマか!昔どおりの巻き込まれ型コメディで、老夫婦の早口の会話は全部見逃せないくらいに軽快でいて深みがあり、お腹抱えて笑ってしまった!登場人物全員の個性豊かで、ウッディの世界にどんどん引きずり込まれていく。確かに上流階級で、何一つ気に病むことない恵まれた方々の気楽な設定だが、彼らの日常に入ってきた革命家の若い女性が、一石を投じ、その後広がる水の波紋を見ていくのだが、もう水を得た魚のような展開!ほとんどが室内劇なので、会話が命。インテリアが落ち着いていてどのシーンも好き。奥さんはちょっとそこまで行くのも自然にグッチの小型のバッグを持ってるし、NYの上流階級の生活は素敵だな(というか、ウッディに言わせると全然上流じゃなく、子供時代ブルックリンの貧困自慢を相変わらず捲し立てていた)。インテリアもいいし、ジャズもしっくりしていてずっと見ていたいドラマである。こういう知的で味のあるドラマや映画、最近は少なくなりつつあるからウッディが活躍出来ない現代は残念だ。最近の厳しい世の中、私生活も優等生でないと映画界では生きていけない問題なんとかならないものかな。ヒッチコックなんか完全に変態のセクハラモラハラだったし、彼も現代に生きてたら、干された側でしょうね…
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