桃龍

赤い月の桃龍のレビュー・感想・評価

赤い月(2004年製作のドラマ)
4.0
私の母は満州うまれ。
祖父が満州で小学校の校長をやっていたことと、引き揚げが大変だったことは、母に繰り返し聞いた。幼い頃の記憶だから、そんなものだろう。
しかし祖父や祖母は何も語らなかった。
亡くなる前に、無理矢理にでも聞いておけば良かった。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読むように言われたことがあったが、あれは引き揚げの状況を間接的に言っていたのだろうか。

DVDのインタビュー集で、なかにし礼は「善も悪もひっくるめて母を客観視した」と言っている。そうすべきだった。
ハルビンにも行ってみたが、もはや雰囲気もなかった。
映画版よりも当時の記録として価値が高いと思う。
開局40周年記念ドラマとしてこれを作ってくれたテレビ東京に感謝。
桃龍

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