たき

電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-のたきのレビュー・感想・評価

電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-(2019年製作のドラマ)
4.5
「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-」を観る。

原作でも少々マイ登場時は異質でしたが、ここまで振り切ってくるとは思いませんでした。
いろんな意味でよく企画通ったなあと思います。深夜ドラマはこういうことがあるからやめられない。

今までの鬱憤を晴らすがごとく、とにかくクズしか出てこない。
それもそのはず、自分が何者なのかわからなくて、ろくにひとりで立つこともままならないひとたちばかり。
だから誰かを求める。
ひとが誰かを求めるのは、支えてもらうため?
愛って、そういうものだっけ?

アイデンティティの欠如が、愛と依存の境界を曖昧にしてしまう悲劇。

自分のために生きていいと、言ってくれるのはありがたいのだけれど、そう、できないんですよね。
誰かのための自分でいないと、ざわざわする。
誰のためでもない自分がここにいていいのかという、それはもう、半ば呪いと同義の罪悪感。

どうすればひとは、自分を否定することなく、ひとりで立てるようになるのか。

今さら問うまでもないそれは、愚問中の愚問で、何度も問いかける度についつい挫けそうになってしまうのだけれど。
いつだって変われる。
がんばれば、認めてくれるひとがきっといる。
信じる。

由那の身体を張った健人との対決には息を呑みました。俺も武田玲奈に逆マウントポジでざまあみろとか言われ←ぶれるからやめれ。
ただ、声どうしちゃったんですかね。風邪ひいちゃってたんでしょうか。

ヤマさんはぷく顔とか折れるんじゃないかと突っ込まれちゃうくらい小首かしげるとことかさすがでした。そろそろ卒業って本当です?

展開の容赦のなさとか、夜の学校の屋上とか、10話の引きとか、言及したいとこてんこもりで逆にパンクしそうなくらい好きなやつだったかもです。
内容的に絶対万人受けはしないだろうなあとおもてたら案の定評価低めですね。想定内です。←涙拭けよ。
レン編もやってほしいけど、もう無理なんですかねえ。
たき

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