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his~恋するつもりなんてなかった~のtetsuのレビュー・感想・評価

3.8
今泉監督の最新作公開に合わせて、1年前の下書きを供養します。笑

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今泉監督作品祭りということで、映画版に合わせて、ドラマ版も鑑賞。

単身赴任をしている父のもとにやってきた高校生・迅。夏休みの間だけ、江ノ島で生活することになった彼はサーファーを目指す青年・渚と出会い...。

とてつもなく個人的な話で恐縮なんですが、このドラマに登場するヒロイン・千歌を演じる志田彩良さんが、元バイト先の憧れの先輩にそっくりで、正直、それが気になってしょうがなかったです……。

しかも、2話から彼女が始めるバイトがドンピシャで同じっていう。笑
なんなんですか?カラオケバイトをしている女性って、みんな、こんな顔なんですかっ?!(言っちゃった。笑)
なので、彼女が一途に暴走する第3話は微笑ましくて、個人的に楽しかったです……。

あ、取り乱しました。真面目にレビューします。笑

というわけで、映画版の予習として見ることにした本作。

約24分×5話という2時間もない尺のため視聴しやすいながらも、青春恋愛ドラマとしても、今泉監督作*としても、しっかりと要素が詰め込まれているため、低予算ながらも見る価値が十二分にある作品でした!
*今泉監督は1,4,5話を担当。2,3話の監督は中里洋一さん。

映画版で描かれる現在から、遡ること13年前(2006年)という設定ゆえに、mixiというワードが登場したり、ガラケーが使われているというこだわりも面白かったですし、今泉監督作品でお馴染み「片想いの連鎖」や、常連・芹澤興人さんの登場、『サッドティー』にも被る砂浜のクライマックスなど、ファンなら嬉しい要素も多かったです。

そんな本作で、とりわけ印象に残ったのは、第4話に登場する"演技ワークショップ"のシーン。ここで迅と亜子(第2のヒロイン)の2人は、カップルとして演技をすることになるのですが、そこで登場するセリフ。「ごめん、でも、ありがとう」という言葉が、本作のクライマックスの伏線となり、さらには映画版、そして今泉監督作品『mellow』にも繋がる大切なセリフとして扱われているため、とても印象に残りました。

少しずつ、自分の心を開いていく迅役・草川直弥さんの姿が、もはや、熊切あさ美さんにさえ、見えてくる本作。

『ルパン三世/カリオストロの城』や『太陽がいっぱい』など作り手の好みが爆発している台詞や、赤と青のキーカラーを身に付けた二人の姿にも注目してほしい一作です。


参考

マヒトゥ・ザ・ピーポー / 失敗の歴史(Official Music Video)
https://youtu.be/06GKaoMDMLU
(志田彩良さん×今泉監督がコラボしたMV)

ガラパゴス『黒い酸素』【Official Music Video】
https://youtu.be/-ACD3zMxxV4
(このドラマの主題歌。やばい、完全にハマってしまった...。笑)

志田彩良、凛々しさと優しさ溢れるその魅力:「ドラゴン桜」いよいよ最終回! | cinemas PLUS
https://cinema.ne.jp/article/detail/46821 
(えっと、募る思いを記事にしてみました。汗 もし、よければ、読んでいただけますと幸いです。)
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