ぼっち侍

太平記のぼっち侍のレビュー・感想・評価

太平記(1991年製作のドラマ)
4.5
思ったのは何を軸にストーリーが進行していくかがわかりやすい。まず、いろんな嫌なことと妥協して北条の世の中を無難に生きていくか、それともそれを打ち破るべく野心を爆発させるかの選択が前半の軸。それでいて後半ではそれが本当に正しかったと言えるかどうかで揺らいでしまう主人公の心境も描いてて、それが前半のテーマと対応している。

 初見の時は歴史にうといせいで尊氏が出家しようとしたり、そういうのはおもしろおかしく脚色されてるのだろうと思ったが、あとで史実と知って、そうだったのかとw他にも楠木が尊氏を高く評価してたとかも本当だし、美化する必要がないと言うか、足利尊氏の人生がそのままドラマ化向きな人生だったのだなあと思いました。