Nagaki

ローマ帝国 コモドゥス:血塗られた統治のNagakiのレビュー・感想・評価

4.0
コモドゥス!!!
この2月中に映画「グラディエーター」でも見かけたりと、散々目にしてきたから、むしろ愛着湧いてきてしまった笑笑

このNetflixの「ローマ帝国」は、

「グラディエーター」の2時間弱の映画ではどうしても省かなきゃいけないところを、しっかり説明してくれたし、
SEVENTEENのイタリア旅行記「NANA TOUR」でナ・ヨンソクPDがコロッセオの前で説明してた内容の補足をしてくれて、

すごく勉強になった✨

コモドゥス帝、なんで闘技会を再開しちゃったんだろうってずっと思ってたけど、それは市民が自分のことを支持させるためで、市民は無料で闘技会を観ることができ、1日で出る莫大な費用は、元老院たちに課税させていたことがこのドラマから分かった。

コモドゥス帝、他にも市民の支持を得るために、自分の彫刻をたくさん作らせて、コインにも自分の横顔をデザインさせて、とにかく自分をアピールしてた、、仲間から裏切られ過ぎて、自分を認めてくれる人を欲してた反動かな


「グラディエーター」と比べるとめちゃくちゃ面白い。

そもそも、父マルクス・アウレリウスとコモドゥスの関係の描かれ方が違う。
「グラディエーター」では、父アウレリウスはコモドゥスに後継させたい!って思いは全然なく、マキシマスを信頼していたし、しかもコモドゥスに殺されてたけど、
こっちでは、親バカアウレリウスで、コモドゥス全然政治に関心なく堕落した生活送ってるのに、後継はコモドゥスに決めていたのは、、どっちが正しいんだ?

コモドゥスの姉ルッチラ、コモドゥス暗殺計画バレて、コモドゥスが剣闘士になる前にすでに、カプリ島へ流刑になって殺されてたんだ、、
「グラディエーター」では、仲間から散々裏切られ、誰も信用できず、姉ルッチラが裏切っていることを知っておきながら、愛を求めて強制的に自分の近くに縛り付けていた感じだったけど、
このドキュメンタリーでは、ルッチラは殺しちゃって、代わりに使用人のマルチアを自分の側に置いていたんだな、、しかも、マルチアに溺れすぎて、政治を放ったらかして代わりに側近?のクレアンドロスに任せるように、、

クレアンドロスも権力を握ろうと必死で、結局、食糧配給停止作戦は失敗というか、むしろ疫病にまで発展させちゃって、自身もコモドゥスに殺されて、自分の首なし死体を市民にローマ市内で引き摺り回されるという、大大大失敗に終わった。

そして、コモドゥス、自ら剣闘士に、、😱
この過程詳しく描かれてて良かった。
クレアンドロスの作戦失敗により疫病が流行ってどうしようもなかった時に、コモドゥスは堕落した生活から、ローマ立て直しに力を入れるようになる。しかもそれは、自ら皇帝が剣闘士になることで名声を得ようという方法だった。

そもそも勝たないと意味ないから、グラディエーターのナルキッソスから指導を受ける。
政治の会議そっちのけで、練習を優先させて、とにかく男らしさ、強さを示したかったコモドゥス。

14日間の闘技会前夜のコモドゥス、みんなの士気を高めてて、かっこいいな〜、男らしくなってんじゃーんって思った。

“I will endure to be burned, to be bound, to be beaten, and to be killed by the sword.”

実力不足だと分かってて、こうやって決意してグラディエーターたちの前で堂々宣言してみんなを鼓舞したのに、、

いざ5万人の前で初戦に勝利して大歓声浴びたら、、ね、もう中毒になるよね。
自分に向けられた大歓声だし、コモドゥスなら尚更、市民が自分を認めてくれている、自分を求めていると思っちゃうのも分かるけどさ!!
なんで周りの元老院たちにまで、生意気で狂気的な態度を取るようになっちゃうかな、、

そして、最終的にコモドゥスの隠蔽工作バレる。
この瞬間、私も裏切られた感すごかった笑笑
ケーセッキ!!!って思った笑
あんなに生意気に意気揚々としていられたのは、相手の剣をなまくら刀にすり替えていたからなのね。もう、開始前からコモドゥスの勝利は決まっていた。

そしてこのことが周りの側近たちにバレて、コモドゥス逆ギレ🤣🤣🤣
そして、自分の側近たち、信頼していた人全員を処刑することを決めた。もうヤバすぎる。
マルチアとその夫、元老院のディオ、ナルキッソスはコモドゥスをもう殺すしか、彼を止める方法はないと悟る。
そして、マルチアがワインに毒を入れ、弱ったところをナルキッソスが、なまくら刀でグサっ、、もう皮肉すぎる最期、、

コモドゥス帝、グラディエーターに殺されるってところは共通してたけど、
「グラディエーター」では、ドラマチックにコロッセオで。
Netflix「ローマ帝国」では、ドロドロに毒殺&なまくら刀で。

調べたら、実際は毒殺の方だったらしく、映画「グラディエーター」は割と現実に忠実ではなかったんだな〜と気づけました。
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