雨丘もびり

チェルノブイリの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
5.0
本気でコレ見なきゃよかった。登場人物全員の"幸せに生きる"っていうあたりまえの権利が、水膨れと血反吐まみれの身体からずるずる剥がれ落ちてゆく地獄を延々と見させられる。
そう、見させられるの。台詞で説明されるんじゃなくて、映像と音で見せ続けられる。
教訓とか説教とかももらえないし、だからもう....やり場のない感情が見た人の脳髄を蝕みぬく。
ツラくて途中で止められないし、最後まで見ても苦しいままだし、これ病むって。
すんッごい....巧い映像作家さんだと思う。すごい才能を培ってらっしゃる。お見事です。だからもうやだ。ほんとにやだ。
全知全能注いでこんなん作ってんじゃねー。おぅえっ(吐)。
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教訓や説教をもらえないって書いたけど、コレ、感想書けないドラマだと思うのね私。
誰かを悪者と決めて吊るし上げられないってゆうかさ。。。じゃあ誰のせい?って考えると、結局私たちが人である以上、人として生きることが罪っていうか業というか。
自己のことも他者のこともないがしろにすることが、社会で生きることだって言われたら...否定できない気がするの。
原発止めろとか、利権づくの構造を糾弾したりとか、隠蔽尽くしのソ連が悪いとか国家元首が悪いとか、そーゆーことじゃねぇよ!って...適当に都合の良い怒りで発散させないよ、お前だけオメデタイ気分でラクにさせないよっていう忌まわしさをすごい感じた。
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だってさ、あなたも私も、ひとをバイオロボット扱いしたり、手ェ挙げて水を止めに行ったりしたこと、あるでしょ?.....うぁぁごめん私すっごい嫌なこと言った💦。うぇえええつらいつらいつらいつらいつらい!