先生

チェルノブイリの先生のネタバレレビュー・内容・結末

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

文句無く面白い。面白かった。みんなに見て欲しい。
1話は登場人物のほとんどが放射能の危険性に無知なため、対策もなく被爆していくところを見せられた。
2話では博士と官僚が登場し、ようやく対策に乗り出すけれど、うまくいかない。
ホラー映画のような恐怖がずっと続いて面白かった。

ウソの代償。5話ラストで、ウソは良くないと言いながら仲間のためにウソをつく主人公を面白いと言いのけるKGBのトップ。

また、「英雄になりたかったけれど、なれなかった。脇役だった」というボリスに対して「あなたはなんでも必要なものをそろえてくれた。あなたこそが適任だった」と励ますレガソフ博士のやりとりに泣いた。そして、芋虫を手にのせて「美しい」と呟くボリス。
1話で放射能の光を見て「綺麗ね」と言っていた市民達。
死と生の美しさ。

ボリスとレガソフがだんだん絆を深めていくところが面白かったし、なんでも知ってるのにとぼけるKGBに「もう知ってるでしょう」と何度も言い返すレガソフ。言い合いの果てにレガソフがうっかり余命を宣告してしまい、己の命の短さに愕然とするボリス。月面者がすぐ壊れてぶちギレるボリス。
ホラー映画の恐怖のあまりの笑いに通じる面白さもあった。

4話では、「聖なる鹿殺し」のバリー・コーガンが犬殺しをするのも面白い。除染に関わった個人のエピソードとして良かった。あの犬達は汚染された人間であり、政府が隠したいものなんだろう。

あと5話でミッキーのパチもんを写しながら、法廷を終わらせるのも皮肉。偽りの象徴。
ラストはレガソフが車で連れていかれて終わる。
1話冒頭でなにをやってるのかわからなかったけど、猫に多めに餌をやってるのを見て確信してしまった。
エンドロールでは、その後の人々の様子が伝えられて面白かった。排水バルブを回しにいった3人が生き延びたのはなぜだろう?水のおかげ?
面白かった。
先生

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