空の落下地点

ワンダヴィジョンの空の落下地点のネタバレレビュー・内容・結末

ワンダヴィジョン(2021年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ワンダの見ている夢。後発のラブ&デスに影響を与えてそう。アグネスの見た目がベティそのもの。
姉たちを輩出したシットコムへの敬意、広場がギルモア・ガールズのスターズ・ホロウ❓
全体的にトゥルーマンショーの中の人の善悪を入れ替えたヴァージョン。
物凄いコラージュみたいなドラマで、オリジナリティを一個も感じない前半。

深い悲しみは人(魔女)を街泥棒にして、架空の愛や幸福のパーツとして他者を拘束する。そういう話でした。
愛の架空性、幸福の架空性、でもたった一人だけ本当の友情を示してくれたジェラルディンを拒絶してしまった。真実の友情が架空の夫に劣る。
逮捕する側に共感力が要求されること。ワンダの両親が殺されてる生い立ち、愛する人の死、そういう悲しみに寄り添える人が逮捕するべきと。

なれそめはフランケンシュタインで犬はスパーキー。このオリジナリティの無さこそがワンダっていう人格なんだ。全てがリアルじゃない。

フルハウス→ギルモア・ガールズ→ハイスクールミュージカルザミュージカルになった。一般市民がプロ並みの舞台設置能力を持つでお馴染みのギルモア。

存在しない者たちが前に進む勇気をくれる。ヴィジョンと息子たちが居なかったら、立ち直れてない。ある意味ではアグネスも解放してるし。
教訓は、トラウマに他人を巻き込むな、です。てかもともとワンダの中から来たんだから、帰るだけだし、物体との別離なだけ。

テセウスの船の思考実験のとこ好き⚓パーツが変わってもまだその人か。魔女だってもともとは人間だった。自分が魔女だと自覚するにも過程がある。ワンダとスカーレットウィッチがイコールだと受容できない戸惑いこそが人間性。もう一度生まれる為の繭だったんだな、結界は。予言書によって押し付けられた役割。
空の落下地点

空の落下地点