おっさんずラブ-in the sky-のうめまつのネタバレレビュー・内容・結末

品がないとこんなに気持ち悪いんだな。〝おっさん同士の恋愛″を前作ではあんなにピュアなラブストーリーとして昇華させたのに、自らそれをお祭として持ち上げて安っぽいコンテンツに貶めてしまった。男と女だろうが男同士だろうが、こんな上っ面の恋愛ごっこを中途半端なコメディに調理されても全然美味しくない。まず全員の恋心が唐突過ぎるから誰の気持ちにも寄り添えないし、同性へ恋愛感情を抱くことへの内なる葛藤とかをすっとばし過ぎて、おっさんをイチャイチャさせときゃいいんだろって思われても仕方ない雑さに辟易した。ラストで全員くっつけようとするのも力技が過ぎるだろう。。そんな予兆は一切なかったよ。

お仕事ドラマとしての側面もあるはずなのに、最終回まで一度も機内で仕事しないのも不自然過ぎるし、今回のポンコツ具合は尋常じゃないので春田がモテる理由が本気で1ミリもわからないし、あんないい加減なCAが担当する飛行機に乗るのは御免被りたい。戸次さんは最初から最後まで顔に「無理」って書いてたし、鋼太郎さんは前回通り安定感があったけど、林遣都という対照的な宿敵が居なくなって魅力はダウンしてた。千葉雄大のビジネスツンデレだけは堂に入ってたけど、ひとドラマにつきぶりっこおじさんは1人までにしてください。とにかく何もかもがふざけ過ぎて全く誠意を感じられない仕上がりだった。それは役者さんのせいじゃないのはわかってるけど、前作で見直した田中圭の株は駄々下がりした。もう二度と続編は作らないで欲しい。