松原慶太

パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件の松原慶太のレビュー・感想・評価

3.4
なかなかの良作。地方都市のリアルな貧困事情と、生活保護不正受給をからめ、ミステリー仕立てで見せる。全5話というボリュームも長過ぎなくてよい。

牧野(橋本愛)は市役所の契約社員。ケースワーカー(生活保護利用者のケアをする)という面倒な役割を押し付けられ、苦戦しつつも、あたたかい先輩や頼りにならない同僚に囲まれつつ、やりがいを見付けようとしている。

そんなおり、尊敬するベテラン上司の山川(和田正人)がアパートから焼死体で発見される。そのアパートは不正受給者たちが暮らしており、あろうことかヤクザも出入りしていたという。はたして、山川は不正受給に関与していたのか...。

頼りがいのある山川(和田正人)、気の小さい課長(尾美としのり)、ガラの悪い刑事(北村有起哉)など、役者陣が地味ながらもいい。
松原慶太

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