うめまつ

有村架純の撮休のうめまつのレビュー・感想・評価

有村架純の撮休(2020年製作のドラマ)
4.0
『ただいまの後に』
是枝監督の素っぽい雰囲気は良かった。関西弁の母娘の台詞はリアルなんだけど、語尾やてにをはが丁寧過ぎて文字に起こしたものをしっかり読んでる感じがした。イントネーションはばっちりなのでそこが逆にノイズになった。あんことコーヒーは正義。

『女ともだち』
みねことよねこがマブダチってだけで最高なのに、その元朝ドラヒロインに「私が世間に求められてるのは健気で自己主張せず男の一歩後ろを付いてくる女」と言わせてて痛快だった。男達の昭和然としたミソジニー発言の酷さに脳が揺れた。実際はっきり言語化しないだけで、男性の半数くらいは未だにあの認識で居るのだろうかと思うと女どころか人間やめたくなる。

『人間ドック』
わざわざジェルの音をASMR(が何かはよくわかっていない)風に入れてまで、腹部エコーをやたらエロティックに撮るのはどうかと思うが、笠松くんが元カレの検査技師という設定は絶妙すぎて旨味が強い。本編の主役である架純のウエストは美しく流石であった。リリーフランキーは別に要らなかった。

『死ぬほど寝てやろう』
古本屋で出会う、子犬のように純粋な目をしたシアトル帰りのケビンこと柳楽くんが面白すぎる。これだけちょっとホラーチック展開があり『世にも奇妙な物語』っぽい。私も好きな夢を見れる能力が欲しい。死ねほど寝れるポテンシャルはある。

『ふた』
中学生との絡みは良いが、こうゆう日常の些細なあるあるを引っ張る系は、よっぽど脚本や演出に力を入れるか、全然知らない世界や意外なオチに連れてってくれないと物足りない。

『好きだから不安』
そもそも架純ちゃんが好きな人しか見てないと思うので、徳永えりの「クソ可愛いんだけど。。」に観てる人ほぼ100%同意したと思う。一周回って渡辺大知が憎くなった。そのポジション変わって欲しい。

『母になる(仮)』
ピュアな心ちゃんの「うーばーいーつでつ。」が可愛すぎた。あんまりおもてなしに向いてないとこに親近感。可愛い生き物と可愛い生き物の交流はただただ可愛い。以上。

『バッティングセンターで待ちわびるのは』
確かにリアル架純は意外にせっかちそうだし、変なおじさんとも気さくに仲良くなれそう。急にエンジンかかって絡んで来るとこ最高だったし、このキャラが一番好き。ジロウさんになって「お前はやれる」「気合入れろ!」とか励まされたい。そして饒舌な沈黙を一緒に味わいたい。なんてことない話がなんてことないままじんわり心に溶け込んでほっこり笑顔になる、丁度良い塩梅のお話だった。

おまけ。
マネージャーの野間口さんとプロデューサーの黒田さんであのキャラのままコンビ組んで、脚本小林賢太郎で単独ライブして欲しいな〜と思った。撮休理由は「牛の出産待ち」が好き。
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