ふじこ

サード・デイ 〜祝祭の孤島〜のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

サード・デイ 〜祝祭の孤島〜(2020年製作のドラマ)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

一話目はなーんにも分からない。
ジュード・ロウ演じるサムが森で川にシャツを流していると(謎の行動)、ふと目に入った巻き毛の少年とティーンらしき少女。
その少女の方が木から垂れ下がったロープで首を吊るのを目撃して急いで助け出す。
心配になったサムは少女を家まで送っていくが、そこは一日に限られた時間しか道のない孤島だった。
何やら祭りの準備で忙しい島民を尻目に彼女を送り届け、本当に大丈夫なのか心配しつつも帰ろうとすると既に道は海の下。帰り時を逃したサムは少女の家であるパブに泊まらせて貰う事に。
合間合間に、誰も見ていないと言う巻き毛の少年の姿を目撃したり、なんとなく、薄っすら島民が穏やかではない雰囲気だったり、そしてサムは事情があって電話をしたいのになかなか上手くいかない。
その電話とやらも、新しい商売の認可をする役人に賄賂を渡すだとか、そのお金が盗まれただとか、イマイチ要領を得ない。島では道と同じく時間帯によって電話が通じないし、半端に外部と遮断されている。
そしてラスト、妻がメールでオフィスにあった4万ポンドが盗まれている、と言ってたと思しきお金がサムの車に積まれているところで終わる。
なにも分からない。

6話しかないし、これは2話目から色々明かされていくんだろうなぁ~って思っていたら、2話目もよく分からなかった。パブで出会った元人妻の研究者と良い仲になって寝過ごして夕方の道浮上まで待つ間島をぶらぶらするんだけど、これと言って…。かつて息子が移民の男に殺されてた過去があって、昨日の命日に毎年1枚ずつ川に服を流しているっていう1話目の謎行動が説明されただけで、あと夕方帰りかけたけどやっぱ祭り行くか!っつって引き換えして飲んでワイワイしてたら島の悪漢グループみたいなのに殴られて拉致されたっぽい。
何を目的としたドラマなのかも不明のまま3話へ…。

なんか変な幻覚とかも見えるし、正直すっごい退屈…と思って観ていた。
この島特有の宗教があって、その神父様は代々世襲制なんだけども、サムの祖父がその役割から逃げ出して島を出てその孫であるサムが正当な後継者なんだけどもいきなり行って島に来てねって言ってもダメだろうから息子を浚おうとしたら、依頼したヤツがちょっとアレで勢い余って殺しちゃった…みたいなのが息子の事件の真相だった。
結局なんだかんだで島に居るように強制されて終わる。

前半3話を”夏”として、後半”冬”。
黒人女性と2人の娘が、長女の誕生日祝としてサプライズで車で島にやってくる。
異様に寂れて落書きだらけ、予約したコテージも断られ、真新しいホテルも閉鎖したと言われる。
彷徨う内にパブに辿り着き、3人で寝る際に次女から取り上げたタブレットをベッドサイドに置くと、そこにサムと写る3人の姿。サムの家族だったのかー!ってなる。前半3話と一転して面白くなった。

5話では1話でサムと関係を持った裏切り女がサムの子を出産、女の子。
その女からサムの居場所を知った妻はサムの元へ、息子が居たんだと主張する彼に着いていくと、冒頭の巻き毛の子が少し成長している。
しかし部屋を出て詰め寄る妻、行方不明になったのは10年前で、生きていたら16歳のはずだと。ネイサンの訳がないと。肌の色すら違うじゃない。
なるほど、10年も前だったのかよ~~

で、なんかサムを祭り上げたものの島は良くならなくて島民が二分して争っていて、今後は生まれた赤ちゃんに託そう~ってなって、サムからお金を取り戻した妻は娘2人を連れて島を脱出して終わり。

いやー、なんとも…面白くないなぁって。スピリチュアル過ぎてついていけん。
ミステリードラマとか書いたUNEXTが悪いんだけども、ミステリー感は全然なかったし、話自体クソだった夫が息子を死なせて頭までおかしくなって妻が苦労する話以外の何物でもなかった…。
ふじこ

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